「やはりあの二人はカップルでござる」
そう判断した我に同調するように田中殿はゆったりと話し始める。
「口振り的に彼氏は一樹として、彼女はあの娘っすかね?」
「そうでござる。しかもチックロックとウィンスタフォロワー数百万の化け物」
「そうっすかぁ。寝取りてぇ~。フォロワーの嫉妬とセットでNTRの快感を直に浴びたいっす!」
「そこで作戦会議でござる。第一の手、誘惑作戦でござる。前提条件として、一樹殿はおっぱいがでかい方が好き。そして可愛いもの好き」
我の知り合いにマルルという一樹殿が好きそうな娘がいるでござる。
猫耳の獣人で胸がデカい。卑し白猫でござる。
マルルのカップルクラッシュ力は我も下を巻くレベル。先日は二俣殿と一樹殿の妹君をクラッシャーしていたでござるからな。
「マルルと一樹がイチャイチャしてる映像を撮ってばら撒けば勝ちということっすね。NTRは?」
「生憎今回は出番ないでござる」
「バカバカしい。帰るっす。NTRできないなんて」
そう拗ねて田中殿は帰っていった。想定内でござる。おそらく田中殿はこれを聞いて動かない人間ではないでござるからな。
ただ、二人でお酒を嗜んでいるのに先に帰るのは人としてどうかとは思うでござる。我のわがままでござろうか?
まあ、サブプランとしてマルル作戦が失敗したなら田中殿に一任するでござる。