私は探偵。名乗るほどでもない。現在、私は人工物反対勢力のアジトに潜入していた。
私はこう見えて影が薄い。故に潜入調査はうってつけなのだ。
表では二俣くんが暴れている。
「んなぁ~。メイはひたすら狙撃するよ~」
「二俣くんを頼みます。殺しはダメですからね」
通信機で五十嵐くんと連絡をとりつつ、私はお孫さんが拷問されてる部屋へと向かう。
◇
これは酷い。お孫さんと思われる人の指の爪全部剥がされているし、ペンチで歯を折られている。
脈は……ある。まだ助けられる。最低限の応急処置を済ませた後、私はお孫さんを連れて密かにアジトを脱出した。
◇
「ミッションコンプリートですね。お孫さんは命に別状はないようです」
「あっさりと解決したな。僕的の見解だともっとかかると思ってたが」
二俣くんには顔を隠しつつ、スタンガンや催涙スプレーで暴れてもらった。別に特別手当を出そう。
「ロケラン以外、あたし達が暴れた証拠はあらかた消してきたわ」
鷲塩くんは空を飛びながらサポート。後処理全般担ってくれた。
狐崎くんも忘れてはいけない。今回使う武器の調達をしてくれた。
五十嵐くんはスナイパーとして組織の脚を狙撃したし、小坂くんは現在、盗聴能力をフル活用して警察の妨害をしている。
時期に一組織が分裂して抗争に至ったとして、事件は終結するだろう。
私達が関わっているという事は便利部や二俣くんを除いて知らずに。
「便利部の皆さん。そして二俣くん。ご苦労様でした!」
「んなぁ。それでダイヤモンドはどこにあるんですかぁ?」
「それはこちらにあります。報酬代わりに人工ダイヤモンドを沢山貰いました」
五十嵐くんは『んなぁはっは!』と笑いながらダイヤモンドに頬擦りしていた。
◇
今日もお客様がやってきた。今日も今日とて依頼者のお力に添えれるよう頑張ろう。