隠しヒロインである桜木
それはまだ出会っていないサブヒロイン達と順番にフラグを立てていく必要がある。
フラグを立てるといってもサブヒロイン達は攻略キャラじゃないので、サブイベントを通じて
ゲームと同じではないが、
今までの
彼女達はスキルを駆使して縁を順番に繋いだ事で攻略が上手く行った。
主人公に認識を変えてセックスに持ち込み、種を植え付ける事に成功したと言って良い。
ただあれは、俺自身があんまり気分が良くないのでなるべくとりたくない手段だ。
彼女の場合は主人公に対してなんとも思ってない為、純粋に霧島亮二と恋人になることで攻略は完了したのだ。
続く
まあ
んで、結局何が言いたいのかというとだ。
俺が
まずは主人公がゲーム内でそうしたように、偶発的なイベントで邂逅ができれば良かったのだが、実はそのイベントは既に終わってしまっている。
ゲーム開始1週間後の日曜日に誰でもいいから
俺が転生したのは4月の半ば頃であり、既に主人公と
それを象徴するように先ほどのゲームシステムの強制力だ。
そして起こった失踪事件。ゲーム内イベントに干渉できない一連の出来事。
主人公自身にその自覚がなくとも、既に主人公の
これはもうサブヒロインを先んじて攻略しておくしかないな。
◇◇◇
そんなわけで、俺はサブヒロインの1人、堅物図書委員の『猫田
さゆみ、という可愛らしい響きと、桜の文字が入っている事から非常にキャラが立っている。
攻略ヒロインじゃないのが惜しいくらいだ。
「そうだ。確か彼女は
サブヒロイン攻略のためには、以前と同じように順番に縁を繋いでいくのが一番手堅いだろう。
このように一人目のサブヒロインである猫田
二人目は
やっかいなのは、二人目と三人目は直接の知り合いではなく、一人目の
二人目のサブヒロインから三人目を紹介してもらう形をとらないといけない。
早速
『図書委員の仕事してます』
「早ッ」
即既読から2秒で返信があった。
丁度良いや。ナイス過ぎるタイミングだぜ
「ちょっと用事があるから今から行く……っと」
『お待ちしてます』
「また早ッ⁉」
俺のメールには秒で返信してくるな
とりあえず早速図書室に向かい、
図書室に到着した俺は猫田
貸し出しカウンターになっている所に一年生のリボンを付けた美少女が一人。
一見すると地味な印象のサイドポニーテールに結わえた女の子は、猫っぽいつり目と癖のあるハネッ毛の黒髪。
華奢な体付きは
彼女は剣道少女であり、真面目で一本気。
融通が利かない堅物である。
しかしその反面、趣味は猫カフェに通うというものがあり、完全なテンプレギャップキャラとして描かれている。
さてさて、どうやって攻略してやろうかな。