「こんにちわ」
「あ、はい。何か御用ですか?」
早速声を掛けることにする。猫のようなつり上がった目はほんのりとした警戒心を含んでいるように見えた。
「
本当は黙って探しにいけばいいのだが、
「あ、はい。
「ああごめんごめん。見た目が怖いから警戒しちゃうよね」
「い、いえ、そのようなことは……。すみません」
やはり俺の見た目が厳ついので警戒しているらしい。彼女は重度の
だがその反面、非常に真面目で素直な女の子なので、打ち解ける事ができれば攻略はそこまで難しくないだろう。
そして俺には【警戒心解除】のスキルがある。パスが繋がってないと効きが悪いという欠点があるが、じっくり話し込んでいけば確実に攻略できる。
「俺は霧島亮二。
「そ、そうなんですかっ。は、
「まあつい最近の話だしね」
ますます警戒心を強めたようだ。まるで威嚇する猫だな。
ちびっこいので本当に猫っぽくて可愛い。確か公式のプロフィールでは152㎝だった筈。
そして実は隠れ巨乳だ。
「なんか眼がいやらしいです」
「え、そ、そうかい? もともとこんな目付きなんだ。申し訳ないね」
「い、いえその。こちらこそすみません。失礼なことを」
イカンイカン。ついついスケベな視線を送ってしまったらしい。
まだ慌ててはいけない。クールになれ俺。
「じゃあお互いさまってことで一つ」
「先輩って、面白い方なんですね」
お、少し警戒心が解けた。スキルの効果か、あるいは彼女の素直さ故か。両方だろうな。
「あ、亮二さん」
俺が
「
「ありがとうございます♡」
とりあえず目的を伝える為に
だが
「さゆちゃん、こちら霧島亮二さん。私の……ふふ♪」
「せ、先輩ッ」
「あ、さゆちゃん、前に言ってた猫カフェ、亮二さんも一緒にいいかな?」
「へっ⁉ そ、それは」
何故だか
その視線の意味が心の中に伝わり、即座に彼女のアドリブに乗っかる事にした。
「ああ、実は猫に目がなくてね。二人が猫カフェに行くって話しを聞いて便乗させてもらえないかと思ってさ。行きたい気持ちはあるんだけど、この見た目だから恥ずかしくて」
「……な、なるほど。霧島先輩って、結構ギャップのある方なんですね」
「お恥ずかしい限りだ」
「い、いえいえっ。猫好きに悪い人はいません。
「そんな事はない。猫仲間が増えるのは喜ばしい事だ。一緒に来てくれないか」
「わ、分かりました」
なんて話をして、
◇◇◇
「あんな感じでよかったですか?」
「ナイスアドリブだ
「さゆちゃん可愛いですから。それに話しかける時の亮二さん、すごくさゆちゃんが欲しそうな顔してましたし」
「そんな顔してたのか」
「はい。それに、私もさゆちゃんがほしいです♡」
予想外だった
そうやって自分で考えて行動するあたりが彼女の気質なのだろうな。やはり
恐らく以心伝心のスキルが何らかの影響を及ぼしているのだろう。
「お察しの通り、猫田
「かしこまりました、ご主人様♡」
「こらこら、聞こえちゃうぞ」
「大丈夫です。ここは壁になって小声なら音は届きません」
「なるほど、音は届かない、ね」
蠱惑的な瞳が何かを訴えている。奉仕精神に溢れている
内側にマグマのように溜め込んだ強い性欲。
これは最近発見した新しい一面だ。
「優秀な奴隷にはご褒美をくれてやらないとな」
「♡」
バレるかバレないかのギリギリライン。ねっとりとした瞳を向ける
「声は抑えておけよ」
「はい、♡」
スカートの中に手を突っ込み、お尻をモミモミしてやると、息を殺した
たっぷりとねっとりと、すぐそこに誰かがいる状態で行なうギリギリの行為は激しい興奮を呼んだのである。
「亮二さん、音が」
「しっかり押さえておけ。
「ふゎい♡」
静寂に包まれた図書室の片隅。まだすぐそこに人がおり、バレたら
それはまるでご褒美をおねだりしないのに声に出すことをためらう恥じらいのように。
「亮二さん、ご褒美に、匂い嗅がせていただけませんか?」
「そんなのでいいのか?」
「はい♡ 私にとってはご奉仕が最大のご褒美です、ご主人様♡」
ウィスパーボイスで囁きながら、音を立てないようにねっとりとした声を出す。
【以心伝心】で心が繋がっているので彼女の考えている事はダイレクトに伝わってくる。
そうでなくとも
小さく囁く
しかし妖精さんの力なのか聴力も強化されてはっきり聞こえてくる。
俺に傅くことが喜びである
だがぶつけると激しい音を出して流石にバレる。
静寂に包まれた図書室の片隅で、ほんの数メートル向こう側にいる猫田
「せんぱーい。さっきからなんか変な音がしませんか~?」
「ッ⁉」
「先輩?」
「あ……さゆちゃん。どうしたの?」
「い、いえ。片付けにしては遅いから心配で。何かあったんですか?」
「ううん。なんでもない。心配してくれてありがとね」
「⁉ せ、せんぱい?」
何やら
流石にあれだけ濃厚なセックスをすればバレるかな。
認識改変によって細工することもできるが、ちょっと面白い事になってきたのでこのまま色々やってみよう。
「あ、あの、ここで何を……? 霧島先輩?」
「ん、なんでもないんだよ猫田さん」
俺は彼女の肩にポンと手を置き、スキルを発動させてセックスの残り香に興奮する種を植え付けてみた。
そして俺と
あ、