図書室でのたっぷりご褒美を注ぎ込み、その後の現場に現われた猫田
しっぽりヤッたのがガッツリバレているようだ。いや、むしろ知らしめた。
何かを感じとったのかほんのりと興奮した様子で顔を赤くしていた。
そこで俺は彼女に対して、俺と
これで俺達を見る度にほのかな興奮を覚え、その感覚がなんなのか気になってくる筈だ。
言い知れぬ興奮を感じた影響か彼女と上手いことパスを繋ぐ事ができた。
これで大幅に攻略を進める事ができる。
「それじゃあさゆちゃん。土曜日に駅前で待ち合わせでね」
「わかりました先輩。楽しみにしてますね」
約束を取り付け、土曜日に猫カフェデートすることになった俺達。
これは帰った後にもしっかりとご褒美をくれてやらないとな。
◇◇◇
「はぁ、はひぃ♡ はひぃ♡ ご主人様ぁ♡ 最高の、ご褒美、ありがとうございましゅぅ♡」
その夜、
「今日はいつも以上にいい声で
ペしんっ
「はひぃ♡」
ベッドで突っ伏した
「さゆちゃんって、私と違って物事をハッキリ言える子で」
「昨日今日の関係じゃなさそうだな。昔からの知り合いなのか?」
「はい。中学からの後輩で。学年が二つ違うので付き合いは一年ちょっとなんですけど」
どうやら中学からの昔なじみだったようだ。
そういえば、設定資料集にちょこっとだけ書いてあったな。
あんまり強調された設定じゃないから忘れてたぜ。
だが
「私の見立てだと、きっとエッチが大好きになると思うんです」
「へえ、流石はドスケベ肉奴隷の
「ふふ、褒めてもらえて嬉しいです♡」
これを褒め言葉と受け止める
実に俺好みだ。
そのうち
「あ♡ ご主人様、
バレてる。
もしかして
そうしてヘロヘロだった筈の体はいつの間にか元気いっぱいになっており、再び俺のナニかをパクッと咥え込んでいた。
◇◇◇
土曜日になり、約束通り
俺は
「今日はいい格好じゃないか」
「はい♪ さゆちゃんは私に憧れてくれるので、ちょっとお洒落してきちゃいました」
今日の
ツーサイドアップの髪型にして花柄のアクセサリーを身につけている。
可愛いを極限まで凝縮した服装は思わず裏路地に連れ込んでしまいそうなほど魅力的だった。
「これは今夜が楽しみだな」
「ひゃん♡ ぁん、ダメですぅ♪」
こっそりお尻を撫でてみる。なんとTバックだった。
俺は堪らず耳打ちする。
「そんなに今すぐ××してほしかったのか?」
「お望みなら……♡」
「お楽しみは後だな。そんな服、前から持ってたの?」
「いいえ。亮二さんの女になってから買いました。ちょっとだけ、冒険なんです♡」
ドキッとしてしまうような蠱惑的なスマイルが眩しい。
ハーレムの中で
ゲームのエンディングでもこんな魅力的な笑顔を見ることはできない。
これだけでも転生してきた甲斐があった。
「前から可愛い格好には興味あったんです。ミニスカートも履いてみたかったんですけど、男の人に声かけられる回数が増えちゃうから、怖くて……。でも亮二さんの隣を歩くときは、なんの心配もいりませんから」
「なるほど。お前本当に可愛いな
「あの、ピアスとか、好きですか?」
「空けたいのか?」
「うーん、冒険してみたいって気持ちはありますけど、亮二さんが好きな私を崩したくはないです」
「そうか。俺はそんなに好きな方がではないが」
「でも、
「アレは
「嬉しいです」
「そうだな、一度空けるのもいいだろう。付けていなければそのうち塞がるし、今度買いに行こう」
「はい♪」
なんてイチャイチャトークをしていると、駅の改札から見覚えのある女の子が走ってくるのが見える。
「せんぱーい♪ お待たせしましたー」
「お、来たな」
サイドポニーに結わえた髪がぴょこぴょこ揺れる可愛らしい女の子。
そのファッションはなんとリボン付フリルのブラウスとフレアーのミニスカート。
色違いだが
「お待たせしちゃってすみません。今日は誘っていただきありがとうございます。って先輩、その格好」
「すごいねさゆちゃん♪ 実はちょっと冒険してみたんだけど、まさか同じ格好なんて、私達、結構親和性高いね」
「嬉しいです先輩♪ 私、今日は先輩の為に飛びきり可愛い格好してきたんですよっ」
忘れそうになるが、彼女のキャラ付けは堅物図書委員だ。
初登場時の主人公に対する反応は超絶塩対応。
キツくて固い口調で主人公を叱責し、
そしてエンディングに向かうにつれて徐々に信頼関係を構築し、
根が真面目で実直で素直。
曲がったことは決して許さないゲーム内屈指の堅物だ。
だけど今の彼女はどうだろう?
フリフリの可愛い服を着て、懐いている先輩に子猫のように甘えた姿を晒している。
これがエロ小説などの創作物だったら、キャラも知らないうちからキャラ崩壊を起こしている訳の分からないキャラとなって読者はポカーンとするところだな。
俺は彼女をゲームで何十回と見てきたのでよく知っているが、ストーリー中に彼女のこんな笑顔を見ることはなかった。
でも裏では
そう考えると彼女が攻略キャラじゃなかったことは良かったのかもしれない。
主人公じゃなくて俺だけがこの顔を独占できる権利を有することになるんだからな。
今は
「それじゃあいきましょう」
そうして目的の猫カフェに出発し、デートを楽しむことになった。