学園がケモミミファンタジーの世界に突っ込んでしまった。
今回の妖精さんのラッキーちゃーんす☆は学園どころか人間の生物としての特徴すら変わってしまったのである。
通学中の電車の中では普通だったのに、校門をくぐった瞬間に女の子達にケモミミが生えてしまったのだ。
妖精さんの趣味が全開だとよく分かるのは女子生徒限定だということ。
相変わらず突拍子もない事を平然とやってのけるが、大体が女の子攻略の鍵になっているから文句も言えない。まあ無いけど。
贅沢をいうならもう少しサプライズ頻度を減らしてくれると助かるんだがな。
そのうち学園から俺以外の男が消えるとかだと実にエロ同人らしくなると思うが、いや、それだとエロゲーか?
それはともかく、今回のこれは
「
「なんですか先輩」
「ちょっと頭のケモミミ触っていいか?」
「いいですけど、敏感だから優しくお願いしますね」
「どれ……おお、フサフサしてて柔らかい。ほんのりと体温も伝わってくる」
「お兄ちゃん、お兄ちゃん、
校門から教室にいくまでの廊下でイチャイチャする俺達を羨ましそうに見てくる男子生徒達。
美少女四天王全員を侍らせている俺という存在は、どうやら現在羨望の的になっているようだ。
「
「あ、あの、私も……」
「亮君わたしもー♪」
次々に殺到してくる美少女達。彩葉はノリだな。
全員のケモミミを一通りモフモフし終わり、教室に入って
さて、ケモミミ発生はいいが、それ以外は特にラッキーちゃーんす☆の兆候はない。
しかし
順当にいくなら放課後の図書室に会いに行くことだが、果たしてそこまでくすぶっていていいものだろうか?
かといって授業をサボるのも気が引ける。
霧島は俺が転生するまで出席日数がほぼギリギリだったので、これ以上サボると卒業できなくなってしまう。
この間のセックス三昧でサボってしまって本当にギリギリアウトラインに片足を突っ込んでしまっているので、サボってしまうのは無しだ。
そうして我慢の時間が始まった。
放課後までは目立った事件も起こることはなく、無事に終了。
授業が終わると早速
◇◇◇
『君も椅子にならないか?』
「は?」
それは
妖精さんから謎のワードを言われ、そこで意識が一瞬途切れたように感じた。
そして気が付くと……
俺は椅子になっていた。
気が付いたら椅子になっていた。
座っていた、とかではない。文字通り椅子そのものになっていたのである。
何を言っているか分からんだろう? 俺も分からん。
視界は図書室の入り口付近にあるカウンターの中。
つまり図書委員が仕事をする為のスペースに設置された椅子になっているのである。
(おっふっ、まさか椅子になる日が来るとは。っていうか喋れん。声が出ないぞ)
ゲーム内キャラに転生するだけでも不可思議体験なのに、まさか無機物になるとは思わなかったぜ。
しかしこれでは身動きが取れないぞ。
「♪~♪~」
(おっ、
俺と一緒にここに来たはずの
それどころか俺と一緒に来たことも忘れているらしい。
普通に図書委員の仕事を始めてしまい、俺の声も届かない。
っていうか声が出ない。
動けるかどうかしばらく試してみたが、微動だにすることすらできなかった。
動けないっていうのは中々に恐怖体験だ。体の自由が利かない老人っていうのはこういう不便さに日々悩まされていくものかもしれない。
意識がハッキリしている分だけ夜中の金縛りより質が悪い。
「えーと、これはここで……っと」
ジタバタしても仕方ないので
しかし、改めて見ると
いつもは背丈の違いから見下ろす事が多いのだが、こうして椅子になって下から見上げみると、違う魅力が見えてくる。
しかも今回は妖精さんパワーで犬耳と尻尾まで付いている。
忠誠心が高い所も特徴として現われている感じだな。
ピンク色の髪の毛と同じ色の毛並みがとてつもなくエロい。
(
呼びかけてみるものの、声が出せないのでどうしようもない。
だが
「さて、これで整理終わりっと」
と、思っていたら、本棚整理の仕事を終えた
(おっ、願いが通じたか?)
「すみません、貸し出しお願いします」
「はーい」
なんだ、図書委員の仕事か。
もみゅんっ……!
(おおおおっ。感覚にダイレクトに伝わるお尻のムチムチ感がたまらんっ)
生徒の一人に呼ばれてカウンターの中に入ってくる
俺の願いは通じたらしく、丁度良く椅子になった俺に腰掛けてくれた。
フワッとした毛並みの尻尾がファサファサとこしょぐる感覚がなんともいえない。
「はい、貸し出しは1週間ですね。ここにお名前の記入をお願いします」
慣れた様子で手続きを進めていく
(くぅ、これでは生殺しではないか。せっかく椅子になったんだからいつもはできないプレイがしたい)
ムクッ
「ひゃん♡」
(おっ?)
「どうしました?」
「い、いえ、なんでもないんです……」
おっ、この感覚は……。
感覚的には鼻先を隆起させた感じだ。
においなんて嗅いじゃうぞっ。
(クンカクンカッ、スーハースーハーッ♪)
「ふにっ……んっ……ふっ」
椅子が隆起してフガフガしているというのに、
「亮二さんったら。お尻のにおいなんて嗅いじゃって、恥ずかしいです」
あれ? この椅子が俺だって分かってる感じか?
妖精さんパワーなんだろうけど、こんな状況をすんなり受け入れてしまうのは極まり方が半端じゃないな。
「んっ、ふぅ、んんっ……もうすぐ、
そして自分の役割もしっかり担っている。
「ふふ、お尻の感触はどうですか? こうして……んっ♡」
なんとなく前者な気がする。そうして
「あ♡ よく知ってる感触が起っきしましたね」
(
「こんなのは、どうですか? んっしょ、んっしょ♡」
そのうち股間の隆起もするようになり、
スカートの位置を直し、パンティに擦りつけながら自発的チョメチョメを始める
ムクムクと起き上がった股間の膨らみに自らを擦り付ける初音といよいよ本格的に、と言ったところで図書室の扉が開き、