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第66話◇図書室でラブラブ初体験◇


「せ、先輩」


 桜結美さゆみのおっぱい。背丈は149㎝の舞佳より少し大きい152㎝。


 しかしバストは86㎝と中々の巨乳だ。

 優奈が85㎝であり、身長が159㎝であることを考えると、それより7㎝も低いのにバストは大きいので、相対的にはかなりの巨乳だ。


「はわわ……は、恥ずかしいですよぉ」


 猫耳が忙しなくピコピコ動き、尻尾が揺れる。


初音はつね、尻尾をイジってやれ」

「はい♪」

「は、初音はつね先輩、尻尾、敏感ッ♡」


 ケモミミ尻尾にもちゃんと感覚神経が行き渡っている。

 尻尾の先っちょをクリクリとイジる初音はつねの愛撫にもどかしげに体を捻り、段々と息を荒げて性感を高めていた。



「おお、いいな。中々大きいじゃないか。形も綺麗だ」


 制服をまくり上げて花柄のイエローが眩しいブラジャーを剥ぎ取った。



「はうぅ、恥ずかしいですぅ」

「綺麗だぞ。皮膚に肌が吸い付いてモチモチしてるし、柔らかいのに弾力があって揉み心地最高じゃないか」

「剣道でガチガチなのに、そこだけ大きくなっちゃうんです」


 日焼けしていない白い肌が美しい。体の小ささと相まって柔らかいメロンが中に詰まっているかのように丸い形をしている。


 剣道有段者の体はしっかりと引き締まっているのに、おっぱいだけはマシュマロとスライムの中間のように柔らかい。


 しっかりとした体温となめらかな肌触り。女の子の体温を手の平いっぱいに感じとる。


初音はつね、触ってやれ」

「私も触ってみていい?」

「嬉しいです、先輩」


 どうにも桜結美さゆみちゃんってばガチの百合属性だったらしいな。


 ゲームの世界なのに、こんな裏設定が隠れていたのは意外だった。


 初音はつねは俺の命令だからなのか一切躊躇することなく桜結美さゆみを触りまくる。


 初めての行為であるにも関わらず、女同士だからなのか巧みな動きで桜結美さゆみを追い詰めていく。


 初めての快楽に戸惑いつつも、初音はつねの発動する【快感付与】によって普通ではない快感を味わっている筈だ。


 心の中に伝わってくる桜結美さゆみの歓喜具合は、俺とハーレムの皆がセックスしている時と遜色ないレベルだ。


 俺もぼんやり眺めているだけでは面白くない。


 有り得ない状況で高まる興奮は桜結美さゆみを普通ではない精神状態の高みへと導いている。


 そろそろ桜結美さゆみの処女を頂きたくなった。


 桜結美さゆみ初音はつねのキスにすっかり夢中のようだ。

 これは俺のことを忘れそうになっているな。



 サイドテールに結わえられた黒髪と、ピンと尖った猫耳、揺れる尻尾。


 そして隣で俺の為に快感を与える初音はつねの姿。


 全てが有り得ない状況に拍車をかけていたのだ。


 それにしても、所有物だなんだと宣言した時の初音はつねの嬉しそうな顔といったらどうだろうか。

 忠誠心オーバフローってところか。本当に可愛い奴だ。


 桜結美さゆみは俺よりも初音はつねにご執心だった。


 そのうち俺無しじゃいられない体にしてやるからな。


 攻略自体はイージーモードだが、そこから更に深掘りする攻略要素があるのは非常に面白い。


 ヒロインとのラブラブハーレムが俺の夢だが、順風満帆すぎても物足りない。


 ワガママではあるが、このやり甲斐が俺を生きている実感に導いてくれる。



 彼女の最優先は初音はつねだ。だがこの膣内射精で得られる快感に確実に酔いしれている。


 【膣内射精快感依存付与】が確実に効いているようだ。

 幸福感を感じて、それを求めるようになる。

 俺への感情がなくとも快感を求めるようになるスキルであるが、俺は愛のないセックスはあまり好きではない。


 どうせなら少なからず俺への感情がある状態で依存させてあげたい。


「頑張ったねさゆちゃん、はい、ご褒美だよ♡ んちゅぅ♡」

「ふわぁ、しぇんぱぁい♡♡ わらひ、幸せれしゅぅ♡」


 今回のラッキーちゃーんす☆は最高だったな。妖精さんには感謝感激雨あられだ。


『いやぁ、最高でしたねぇ。猫耳さゆちゃん最高に可愛かったですぅ♪ ラッキーちゃーんす☆を終了しまーす』


 夢の終わりと告げるように、女の子達からケモミミが光の泡となって消えていく。


『今回は大満足でしたよ~。特別ボーナスとして新たな能力をプレゼントしちゃいます☆』


 どうやら新しい能力を授かったらしい。

 素晴らしきエロ空間を堪能し終え、全ヒロイン攻略に着実なステップを踏んでいることに満足感を覚えるのだった。


◇◇◇


 妖精さんのもたらしてくれたラッキーちゃーんす☆のおかげで思った以上に早く桜結美さゆみを攻略することができた。


 目的はあくまで隠しヒロインである桜木美砂攻略の足がかりなのである。


 無論、彼女自身も大切な恋人に昇格したのは間違いない。

 途中経過に必要な事ではあるが、もののついでではないのだ。


 言わば全てを手に入れる為の攻略チャート。


 『花咲く季節と桜色の乙女』における全ヒロインを完璧に攻略し、最高のハーレムルート構築の為に必要なプロセスだ。


 図書室で最高の初体験を終えた俺達は、まだ夢から覚めないかのようにぽわぽわしている桜結美さゆみ初音はつねと二人で撫で撫でした。


「ふにゃぁ♡」


 猫耳モードは終わっても甘々に甘える猫みたいな声を出し続ける桜結美さゆみに萌えてしまう。


「最高でしたね、ご主じ……亮二さん♡」

「ああ。初音はつね、定期的に桜結美さゆみを可愛がってやれ。お前が必要だと思うことは許可を求めず事後報告でいい」

「かしこまりました。最高の結果にしてみせますね」

「信頼しているぞ」

「はい♡ ご期待に添えるように頑張ります」


 初音はつねがレズビアンだったのかというと、多分違うのだろう。


 彼女の最高はあくまで俺。

 桜結美さゆみを可愛いという発言も、俺の目的の為にそれが必要だと思ったから、『そういう自分を作り上げた』のだろう。


 そんな気がする。改めて初音はつねという女の子の狂信的な忠誠心を垣間見た気がした。


 桜結美さゆみの髪を愛おしそうになでつける初音はつねの姿は、慈愛の聖母にも、主人の為にあらゆる事をやり遂げる狂者にも見える微笑みを浮かべていた。

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