『さーーっ、それでは行ってみましょうっ! 今回のラッキーちゃーんす☆はぁあ、コレだっ!【逆らえない快楽♡ 妄想豊かな同人作家に男の味を教えちゃおう大作戦】!』
相変わらずネーミングセンスがスケベ親父みたいだな。
「さ、さゆみんの代わりにあなたに……つ、つまりセックスの相手になれってこと?」
「その通りだ。とは言っても俺はレイプが好きじゃない。あくまで君自身の意思で決めてほしい。
「くっ……わ、分かったわ。その代わり、今後は
「ふむ。交換条件としては対等じゃないが、まあいいだろう。俺から彼女達に手を出すのはやめよう」
そう、俺からはな。
「
「うん。分かった」
一方で
まずは何もしてもらわなくていい。
「それじゃあ
「くっ……」
それにしても……、
痺れるねぇ。それでこそヒロインの一人ってもんだ。
「可愛いパンティだ。君によく似合ってるよ
「そ、そんな褒められ方したって嬉しくないっ」
「いーや、君は綺麗だ。愛らしくて、可愛らしくて、友達の為に体を張ることができる素晴らしい女性だ」
あ、パスが繋がった。こんな状況なのに褒められて俺への感情度が上がったっぽい。
女の子の気持ちって奴はこんなにも愛おしいのだろうか。
他人の為に体を張ることができる気高い自己犠牲の精神。
なんて尊いんだろう。それでこそ歪ませる事に強い興奮を感じてしまうってもんだ。
本当ならここで罪悪感でも感じそうなもんだが、そんなものは一切感じない。
あるのは憧れのヒロインを自分の手で支配できる事への強い昂揚感のみ。
俺も大概歪んでしまっている。
これは霧島亮二のせいではない。俺本人の性癖だ。
「くっ……。いつまで見てるつもりよ」
リボンレースのパンティは少しずつ汗ばんできている。
妖精さんが強化してくれる視覚には彼女の熱気を含んだ鼠径部の汗がくっきりと見えていた。
「恥ずかしがってる顔がとっても可愛いよ
屈辱に歪む美少女がスカートを上げて下着を見せてくるシチュエーションは、俺の股間を限り無く硬くする。
「さあ、そろそろお楽しみの時間だ。可愛いパンツはたっぷりと堪能させてもらったからな」
「次は何しようっていうの?」
「そうだな。エロ同人みたいな事をしてみようか」
「え、ええっ⁉」
「俺の大好きな同人作家がいてな。いつもネットリたっぷりと女の子を追い詰めていくエグいシチュのエロ同人を描いてるんだ」
「へ、へぇ。そんな同人作家がいるんだ……。ど、どんなことするのかしら?」
エロ同人作家と聞いて
そう、何を隠そうこの
顔出しこそしていないが、『ちるちるぴょんこ』先生といえば同人界隈では超有名人だ。
奇しくも雪峰ちるるを知る前から、なんとなしに似たような名前を付けているのは奇妙な縁としか言いようがない。
ちなみにこれらはゲーム本編ではなく、設定資料集にのみ記載されている。
ファンディスクの追加エピソードでもそれらをにおわせているが、はっきりと言っているのはそっちだけだ。
「ちょ、ちょっとあんた、何をするつもり」
「いやな、俺の好きな同人誌じゃ、まずはこうして悔しがる女の子のパンツのにおいを嗅ぐんだよ。ちょうど俺みたいなチャラ男がこんな風に女の子のにおいを堪能するんだ」
汗とメスのにおいが充満したパンティの中心で鼻を鳴らし、
「ひぅっ……こ、これって」
「次は女の子のにおいを堪能させてもらおう。こっちにおいで」
「ぇ、ええ……」
次はソファに座った俺の膝の上に乗せ、後ろから抱きしめて髪の毛の中に鼻を埋めて再び鼻を鳴らす。
これはちるちるぴょんこ先生の傑作、『屈辱の放課後~彼氏持ちのちっぱいちゃんはデカ〇〇〇に屈服して寝取られる~』のワンシーンを再現したものだ。
彼女の作る同人誌は、軒並み『屈辱屈服の寝取り寝取られ脳破壊』漫画がほとんどだった。
そしてその内容を見れば、それが彼女の願望であることは一目瞭然だ。
穢れを知らない無垢なる少女が、経験豊富なチャラ男の与える快楽に、少しずつ堕とされていく。
口では「愛する彼のため」と言いながら、段々と自分の快楽の為にチャラ男の言いなりになっていく過程が克明に描かれている。
俺は寝取り寝取られものはあまり好きではなかったが、作品として見るなら非常に素晴らしいモノであり、新たな扉が開かれる感じがした。
まあそれでも寝取られ視点だと気分が悪いので、奪う側の視点の方が読んでて気が楽だったけどな。
そしてちるちるぴょんこ先生はほぼ奪われる女の子の視点。
つまりチャラ男に屈辱的な快楽を教え込まれる女の子を自分に見立てて描いているのだ。
普通ならそんなものはクズ男の勝手な妄想なのは間違いない。
レイプ漫画を描いている人がレイプされたいと願っているなんて、普通は愚かな考えだ。
だけど俺には以心伝心がある。パスが繋がった彼女の興奮がそれを真実であると伝えていた。
少しずつ快楽を覚え込まされ、チャラ男に逆らえなくなっていく女の子の心情を見事に描いている。
だが、一つだけ彼女の同人誌に未熟な点があるとすれば、男性器の形に不自然さが残っている所だ。
恐らく資料をみながら描いているのだろうが、本物を見たことがないので想像で補っていると思われるいびつな部分が散見された。
今日で本物を見せてやれると思うと、奇妙な興奮が湧き上がってくるな。
「そんなに、髪のにおい、嗅がないでよっ、んぁ」
「はぁ、良い匂いだな
「え、そ、それって」
「俺が好きな同人誌のワンシーンを模してみたんだよ。どうだ? 雰囲気出てると思わないか? まあ君は同人誌なんて読まなさそうだが」
「そ、そうよ。そんなもの読むわけないじゃない」
作ってる側だもんな。だが
今頃自分の描いた同人誌とまったく同じシチュエーションを再現されている事に戸惑っている事だろう。
「な、なんで……」
あ、またパスの繋がりが強くなった。興奮が高まったのかな?
普通ならここで彼女が興奮している事なんてチャラ男の勝手な決めつけ以外は有り得ないが、以心伝心によって実際に興奮を強めているのが分かってしまう。
俺のモットーは女の子を幸せにすること。
始めは意に沿わない気持ちを強要したとして、スキル全開でも幸せになればオールOKだ。