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第83話◇献上系極端お嬢様・琴葉◇

 琴葉の性癖を開花させた俺は、現在凄まじい歓待を受けていた。


 妖精さんのラッキーちゃーんす☆空間はまだまだ続いている。


 俺は同じくローション風呂マッサージ歓待を受けてきた筈の涼花の元へと足を向ける。


 当然後ろからは琴葉が付き従うように付いてきている。


「よう涼花。マッサージ楽しんでるか?」

「えっ、ちょ、ちょっとっ、なによ! 急に乙女の部屋に入ってこないでちょうだいっ」


 涼花はメイドさんからマッサージを受けた直後らしく、バスローブを着用してソファで紅茶を飲みつつくつろいでいるところだった。


 そして俺の後ろに付き従っている琴葉の様子を見て、俺の顔と見比べながら段々と驚愕に染まっていく。


「あ、あんた、もうヤッたの?」

「おう。向こうから望まれての結果だぞ」


「相変わらず手が早いわね。まさか会って二時間もしないうちに手籠めにしちゃうなんて」

「だから向こうからだって。俺に一目惚れしたんだとよ。お前の事もちゃんと一緒に可愛がってやるから拗ねるなよ」

「だ、誰が拗ねてるのよっ! 勘違いしないでちょうだいっ!」


「あらあらぁ。涼花ちゃんは亮二様と随分なかよしなのねぇ」

「あ、琴葉ちゃん。体大丈夫?」

「うん。とっても気持ち良かったよぉ」

「いや、そうじゃなくて……でもそうなのか?」


「亮二様に一緒に愛してもらおうねぇ」

「ふぇえっ、そ、そういう話になっちゃったのっ⁉」

「そうだよぉ。私ねぇ、亮二様の女にしてもらったのぉ♡ 涼花ちゃんも一緒なんだよねぇ。嬉しいなぁ」


 琴葉は完全に出来上がっていた。

 これは俺の想像以上の仕上がりだ。正直言って琴葉というヒロインはほとんど何も分からないと言っていいレベルに存在が希薄なキャラクターだ。


 分かっているのは設定資料に載っている初音の初期案だということと、ゲーム内における隠しヒロイン攻略のフラグになっているという点だけだ。


 まさか、いやひょっとして……。


 彼女の気質も初音と同じベースでデザインされてるのか?


 やたらと奉仕したがりだし、奉仕そのものに欲情する体質だった。


 ……同じ爆乳だし。


 そのうち2人並べておっぱい味比べとかしてみようかな。


 あ、妖精さんや、【母乳プレイ】とかやってみたくね?


『リストに入れときまーすっ♪』


 あ、答えた。やはりスケベに関してはちゃんと耳を傾けてるな。


「それじゃあ涼花ちゃんと一緒に早速エッチしますか?」

「おー、それはいいね」

「ちょ、ちょっとまってっ! い、いや、いずれはやぶさかじゃないけど、今この場においてはちょっと待ってッ!」


 仕方ないな。涼花のキャパシティも大分オーバーしてしまっているので、やめておこう……。


 でも今はまだラッキーちゃーんす☆空間が続いているのだ。


 この機会を逃す手はないぜ。何せ琴葉は隠しヒロイン攻略のために欠かせない存在だ。


 主人公の動きも気になるし、一刻も早く完全攻略をしておきたい。


「そうだ琴葉。まだキスをくれてやってなかったな。せっかくだから涼花と一緒にキスしようぜ」

「わぁ♡ 嬉しいですわ♡ 涼花ちゃんの目の前でファーストキスを頂けるなんて」


「え、ヤッたのにキスしてなかったのアンタッ⁉」

「いやぁ、ついついうっかりな。こいつの具合があまりにもよかったもんでよ」

「さ、最低だわアンタ」

「褒めるなよ」

「褒めてないッ!」


「うふふ、本当に中が良いんですね2人とも。涼花ちゃんのそんな顔、中学の時にも見たことなかったのに」

「こ、琴葉ちゃんの前でこんな顔できないわよ」


「おい琴葉、くっちゃべってないで俺にまたがれよ」

「はいですわ♡」


「ちょ、ちょっとっ、当たり前のように私の隣に座らないでよっ!」

「いいじゃないか。どうせなら琴葉のエッチを目の前で見せてやるよ」


「失礼しますわ、亮二様」


 ソファにどっかりと腰を下ろし、涼花を逃げられないように抱き寄せる。


「そういえば舞佳は?」

「んぁん……っ、お風呂が気に入ったみたいですわ。大浴場の方にいったみたいです」

「楽しそうで何よりだ。エッチはまた後で巻き込んでやるか」


「ううっ、うう~~~っ、わ、私は巻き込む気満々なんだぁ」

「なんだ? じゃあずっと見てるか? 言っておくけどオナニー禁止な」

「そ、そんなぁ」

「亮二様、それなら2人のキスを見せて差し上げては? 我慢できなくなるように」

「いいアイデアだな」


 さっきから琴葉は俺の腰に跨がってクイクイと股間を擦り付けている。


 まるで娼婦のように腰を振り、恍惚の表情をしながら顔を近づけてくる。


「失礼しますわ……嗚呼、一目惚れした殿方に捧げるファーストキス。琴葉は幸せものですわ。あむっ♡ 昔からずっと知ってるような気がしますわぁ♡ 体に馴染みます♡」


 つい十分ほど前に処女を失ったばかりだというのに、琴葉の膣内は俺のを咥え込むのにまったく躊躇しなかた。


 よーし、せっかくのラッキーちゃーんす☆だ。

 もっと過激でドスケベな展開にもっていってやろうじゃないか。


◇◇◇



「ほんとに絶倫よねアンタ」

「亮二君ってば、手が早いんですからぁ。舞佳をほったらかしにしてエッチしまくるなんて。呼んでくれたらよかったのにぃ」


 あの後、お風呂から上がってきた舞佳も参加した4P合戦に突入し、全員に中出しを決めたところである。


 繰り返し行なった膣内射精のおかげで琴葉の洗脳は完璧だ。


 いつも通り複数の女を愛することが男の甲斐性である価値観を植え付けたが、もともとハーレムに関しては理解を示していたのでこれは念のためだ。


 普通ではないハーレムを作るにおいて、万が一の不安要素も残しておく訳にはいかない。



 心同士が繋がって、彼女達が欲しているものが分かる。


 琴葉はこの豊満で悩ましい体付きのおかげか、世の紳士的同人作家型のリビドーを大いに刺激した。


 しかし悲しいかな、琴葉に関しては出番の少なさに比例するように作品数そのものが少ない。


 その中で『陵辱』『寝取られ』以外の作品は、俺が知る限りたった3冊しかない。


 琴葉モノの同人誌は40作品以上あるのに、その中のたった3冊しかイチャラブモノがないのだ。


「幸せですぅ♡ 嗚呼、亮二様、あなたに飯倉家の全てを差し上げますわ♡」


 そんな彼女の笑顔を見ていると、ヒロイン攻略とか関係なく嬉しくなってしまうな。


 俺はクズだが、基本的に女の子を幸せにしたいと考えている。


 それがハーレムという形を為しているに過ぎないのだ。


 妖精さんスキルがあればそれができる。


 次なるターゲット、桜木蘭華こと桜木美砂を攻略することで、俺の目的は完璧に完遂されることになるのだ。

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