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プライバシーの扉を開けないで

物件紹介のその途中で

「Vチューバーや配信関係の方ですか?」

無邪気に投げかけられた問いが

無自覚に心を刺す


見えない世界を覗こうとする

その好奇心の影が

ただの職業じゃない

私たちの境界を揺るがす


「素顔を見せろ」「真実を知りたい」

その一言が重く響く

私たちの中のプライバシー

あなたには、触れてほしくない


匿名の顔を守りながら

夢を売っている私たち

でもその問いが

次第に崩していく


あなたの無邪気な問いが

私たちの仕事に影を落とし

無意識に押し寄せる壁

それが怖い


「知りたければ、私の中に入って」

そんなことは言わないけれど

心の中を見透かされることなく

尊重してほしい、私たちの一歩を


あなたのその問いが

私たちの扉を壊すのではなく

もっと理解してほしいという願い

ただそれだけを、心に刻んで


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