Sは、いつも、同じ夢を見ていました。
それは、いつも同じ黒い車(霊柩車)から追いかけられる夢だった。
しかも、段々畑をまっすぐに走って逃げる夢だった。
本当に奇妙な夢だった。
毎回、変わらない夢で、しかもリアルな感覚、感じが残っている夢だった。
その夢は、段々畑をまっすぐに走って、黒い車が追いつきそうになると目が覚める夢だった。
眠りが浅いのか、まったく眠れてないのか、分からず、また、同じ夢の繰り返しだった。
ある日、また、変わった夢を見た。
Sが広い宇宙の中にいて、首には、ふろしき、
マントを巻いていて、宇宙を飛んでいる夢だった。
その広い宇宙には、Sだけだった。
でも、寂しくはなく、なぜか、楽しくて、広い宇宙をのびのび、飛び回っている夢だった。
それから、また、その夢をみなく、また、黒い車から追いかけられて段々畑を逃げる同じ夢をみた。
なぜだろう?
また、繰り返されるのかなぁ、、、
少し、不安になってきたのだった。
それから、また、何日か、経つと広い宇宙にいて、首にふろしき、マントを巻いて、飛び回ってる夢をみた。
それから何日かして、今までとは違う夢をみた。
それは、ワシ、トリ、サル?が並んでいる絵だった。
しかも、Sは、上からみているようだった。
その夢は、リアルな感じがした。
なぜか大きな絵のようにもみえた。
次の日、学校にいくと、社会の授業でその夢の絵が出てきた。
なんと「ナスカの地上絵」で空からでしかみえない歴史の遺跡の絵といわれました。
Sは、夢でみたから知っていたけど、なぜだか、「一度、夢でみたことがある!!」と言えなかった。
Sは、死ぬまでには、一度は、絶対に、「ナスカの地上絵」をみに、確認にいきたいと思ったのでした。
本当に不思議な夢でした。
それから、また、黒い車から追いかけられ、段々畑をまっすぐに走り逃げる夢をみました。
何か、意味があるのかわからない、幼いころの夢でした。