大輔は、多勢に無勢という言葉を考えていた。
健が深刻な顔をしてる大輔を心配した。
「何か悩み事?」
と健は聞いた。
「いや。」
と大輔は答えた。
放課後、勇気に水を掛けてた男を大輔は見かけた。
「おい!何故、大勢で勇気をイジメるんだ?」
男は、大輔に声を掛けられてギョっとした顔をした。
「あぁ、立花の事か、生意気なんだよ!あのチビ。」
と男は答えた。
「俺様が、聞いているのは、何故、大勢でイジメるのか?という意味だ!お前は、勇気にタイマンで勝負して負けるのが怖いのか?」
男は、嫌悪感を露わにした。
そんな時に立花勇気が通りかかった。
男が
「立花!俺とタイマンで勝負しろ!」
とキョトンとしている勇気に言った。
「おうよ!勇気勝負しろ!」
と大輔は勇気に言った。
男は、一方的に勇気の胸ぐらを掴んで顔面を殴り始めた。
勇気は、鼻血を出した。
「多勢に無勢と言ったのは勇気!お前だろ!今は、タイマンだぞ!」
と大輔は叫んだ。
「負けねー!」
と勇気は反撃し始めた。
殴り合いになった。
男は、自分の鼻血を見て
「クソチビが!」
と叫んで勇気のみぞおちに拳を入れた。そうすると男の顔に勇気がゲロを吹き出した。
「きたねぇ!」
と男が怯んだところを勇気が回し蹴りを顎下に入れてノックダウン。
「この勝負、立花勇気の勝利!」
と大輔は叫んだ。
他の男達は逃げて行った。
「勇気、やるじゃねーかよ!」
と大輔は、勇気と握手した。