遂に、塩見洋と石黒豊の直接対決が始まる。
投手戦になる予想は、ハズレた。
洋も豊も打線に捕まり三対三で最終回を迎えた。延長戦になり決着が着かず再試合。
洋と豊は、疲労困憊。
再試合で、投げれるか分からない。
「お互い本調子じゃないな?」
と豊が洋に試合後に言ってきた。
「あぁ、そうだな。」
と洋は答えた。
監督は、頭を悩ましていた。
塩見は、絶不調だ。明日は、途中から出そう。疲労もあるだろう。
次の日、豊は先発で出て来て躍動した。
豊の打席になると洋が出て来た。
空振り三振に切って取った。
啓太が、ソロホームランを打った。
そのまま洋がゼロで抑えて勝利した。
甲子園の出場は洋達の高校になった。
豊は、試合後インタビューで泣いていた。
啓太の頭脳が勝利した。
みんな大喜びだった。
次の日。学校で壮行会が行なわれた。
次の目標は、甲子園制覇!
「一歩、メジャーに近づきましたね?」
と聞かれた。
メジャーリーグなんて行かないよと心の中で舌を出した。
豊は、メジャーリーグは諦めて日本のプロ野球に進むと志願した。
啓太は、豊の投球フォーム癖を見抜いてスライダーをホームランした。
啓太が、敵だったら怖い。
俺は、檸檬の事が気になっていた。
檸檬の進路は芸術大学らしい。
檸檬が、絵の勉強をしてるなんて知らなかった。