私は従者となったゼシカのステータスを確認する事にした。
「ゼシカのステータスを確認させてもらうね」
「はい」
了承を得たので【解析鑑定】でステータスとスキルを確認する。
【名前 】ゼラーシュカ
【種族】ハーフエルフ 9歳
【Lv】Lv1
【職業】狩人
【HP】8
【MP】10
【筋力】6
【防御】4
【魔力】12
【敏捷】10
【知力】8
【運気】2
【スキル】〘風魔法〙Lv1〘水魔法〙Lv1
【スキル】〘弓術〙Lv1〘短剣術〙Lv1
歳は私より2つ上になるハーフエルフで、職業は弓を使うエルフのイメージにピッタリの狩人だった。
「ありがとう。それじゃあ、私達が暮らす生活拠点に案内するから移動するよ」
「はい、どんな場所なのか楽しみです」
私は飛ぶ事の出来ないゼシカをロープで固定してあと、『ビューン』と飛びながら拒絶の森へ向かって移動したの。
「ア、アリス様!こわひぃ〜〜!」
「歩くより断然に早いから我慢だよ〜」
ひとっ飛びで拒絶の森にある生活拠点に到着すると、ゼシカは下を向きながら『モジモジ』してるのが気になったので、どうしたのか聞いてみたら、ゼシカは少しだけ漏らしたらしい。
私はすぐに替えの下着を〘万物創成〙で作ってゼシカに渡すと、木陰に隠れて下着を履き替えて戻ってきた。
今の生活拠点には、私の寝室と浴室に食事部屋しかないので、新たにゼシカの部屋を用意する必要があったの。せっかくなのでゼシカに、どんな感じの部屋に暮らしてみたいのかを聞いてみることにした。
「ねぇ、ゼシカはどんな部屋に暮らしたい?」
「えっと、特にどんな部屋と言われましても……」
「ゼシカの部屋を作ろうと思ってるんだけど、何も希望はないのかな?」
「私はアリス様の従者なので、部屋なんて贅沢なものは必要ありません。食事部屋の端で寝ますから」
「いやいや、従者でもちゃんとした部屋は用意するからね? そうだ! 私と同じ感じの部屋でいいよね?」
「えっと、アリス様の部屋よりも小さくしてくださるのなら」
「OK! 他にも2人で寛げるサロンとかも必要かな? 料理を作るキッチンも必要だよね?」
「私は祖父と安住の地を探していたので、宿や野営暮らしをしていて、その辺りの贅沢なことは判りません……」
「そうなんだね、それなら私の案で生活拠点を改修していくね」
「はい、小さな部屋でお願いします」
新たな生活拠点は、私とゼシカの寝室を2部屋と、2人でもゆったりと入れる大きめのお風呂、これからは料理にも挑戦したいのでダイニングキッチン、最後にノンビリと寛げるサロンも作る事にした。決まった間取りは3LDKって感じになるかな?
私は新しい間取りを頭の中でイメージしながら〘万物創成〙を唱えて生活拠点を改修を始める。
「うん、イメージは固まった。これが新しい
今までの小さな生活拠点が少しずつ形を変え始める。おおよそ5分ほどで新しい姿へと変貌を遂げると、様子を見ていたゼシカが驚きの声をあげる。
「す、凄い……手を当ててるだけで……」
「住む場所は完成ね! 家具や食器も作らないとね〘万物創成〙!」
私は必要な物を『ポンポン』と作りあげると、ゼシカと暮らすための準備は全て終わったので、早速新しく仕上がった生活拠点を確認してみる
「思った通りって感じに仕上がったね!」
「アリス様は女神様なのですか? こんな奇跡は女神様にしか出来ませんよ!」
「ははっ、そんな訳ないでしょ。私は普通の
「はい、よろしくお願いします!」
生活拠点の改修も終わって、新たにゼシカという従者が加わった事により、私は遂に『脱ボッチ』を果たしのだった。
これからは、私とゼシカの鍛錬も含めて人里を目指す探索と、2人の強化のプランを
『アリス様、全てお任せください』
『うん、頼りにしてるからね!』