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第31話 ゼシカの奮闘

 私達はポロ村を目指しながら【拒絶の森】を進んでるの。


 道中は色々な魔物が現れたけど、ゼシカの成長のために全て倒させたの。私はゼシカに危険が及ばないようにフォローに徹するだけ。


 パーティーを組んでいるから経験値は振り分けられるから、私が魔物を倒しまくってレベルをあげれば良いと思うかも知れないけど、スキルの習熟度や戦闘技術は自らが経験しないと成長しないの。高レベルなのに中身がスカスカになって欲しくないので、一人で頑張ってもらってる。


「切り裂け〚風刃ウインドカッター〛!」

「撃ち抜け〚水弾ウォーターショット〛!」


 風魔法と水魔法の発動と、弓で矢を射って魔物の討伐に奮闘してもらっている。


 私達が【拒絶の森】の中頃まで進んだころには、日が傾いてきたので野営をする事にした。


 ここまでゼシカは、一人で魔物討伐を頑張ってかなり疲れてる感じがしたので、私が食事の用意をしてると、血相を変えながら慌てて駆け寄ってきたの。


「アリス様、私が食事の準備を致します」


 なんて言ってきたけど、私は構わず食事の用意を続けながら、手伝おうとするゼシカを制止する。


「ゼシカ、あなたには従者として強くなって欲しいの、今日は一所懸命に頑張ったんだから、今は休息をとることがあなたの仕事なのよ?」

「あ、ありがとうございます」


 私の言葉を聞いて、ゼシカは素直に休んでくれた。そのあとは、食事を済ませてから生活魔法の〚クリーン〛で身体を綺麗にすると、周囲の警戒は並列思考セラフィムに任せて就寝することにした。


 ゼシカは凄く疲れていたんだね。横になるとすぐに寝息をたてて熟睡モードに入ったの。


 私はそんなゼシカの寝顔を見ながらステータスを確認する。


「よく頑張ったね。ゼシカを〘解析鑑定〙!」


【名前】ゼラーシュカ 9歳

【種族】ハーフエルフ 

【Lv】Lv8

【職業】狩人

【HP】30

【MP】142

【筋力】20

【防御】16

【魔力】35

【敏捷】24

【知力】20

【運気】8

〘風魔術〙Lv2〘水魔術〙Lv1

〘弓術〙Lv2〘短剣術〙Lv1


 頑張った成果がはっきりと出ていてるみたいで、ゼシカは確実に成長していたの。


「明日からもしっかりとサポートをするから、一緒に頑張って強くなろうね」

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