嘆きの地下迷宮の攻略2日目、私が目を覚まして
「アナおはよう、とても良い香りがするね」
「アリス様、フレンチトーストが出来上がったところですので、どうぞお召し上がり下さい。直にベーコンエッグをお持ち致しますね。食後はコーヒーでよろしいでしょうか?」
「コーヒーは一緒でお願いするね」
「かしこまりました」
私とアナが朝食の話をしていると、ゼシカとリューネが朝の挨拶をしにやってきた。
「「アリス様、お早うございます」」
「うん、おはよう! 準備ありがとう。今日もダンジョン攻略を頑張ろうね!」
「はい、あっ、アリス様、ミノタウロスの肉を焼いたのですが」
「うん、肉は大丈夫! ゼシカが食べてね」
「かしこまりました。リューネは朝から肉を食べる派だったわよね?」
「うん、私は朝からガッツリ肉派だよ」
朝からゼシカとリューネはガッツリと肉に喰らいついてるよ……
私は肉に喰らいつく姉妹を無視して、アナが用意してくれた朝食を、コーヒーを飲みながら優雅に食べたの。
朝食のあとは、今日の攻略予定を確認してから
「ここからはボズ部屋の時みたいに、魔物の連携を注意するんだよ」
「心得ました!」
私達は10階層のボス部屋を経験してるので、現れた魔物が連携をとってきても難なく討伐して、ダンジョンを進めることができ、昼前には15階層にあるボス部屋の前に到着することができた。
ボス部屋の前には、部屋へ入る順番を待っているパーティーが居なかったので、このままボス部屋を攻略を終わらせてから、下の16階層にあるセーフティエリアに向かって、ゆっくりと昼食の休憩を取ることにした。
「じゃあ、ボス部屋へ入るね」
「「かしこまりました」」
私がボス部屋の扉を開けて足を踏み入れる。
そこには、ゴブリンキング、ゴブリンジェネラル2体、
「私がゴブリンキングを討つからね。ゴブリンジェネラル達が指示する2隊は、ゼシカの指示で応戦するように。直ぐに片付けてそっちの応援に行くから、絶対に無理はしないようにしてね」
私は全体の指揮を取るゴブリンキングを倒すことにして、残りはゼシカに指示を任せて時間を稼がせる。倒せと命令をすれば、相討ちを狙ってでも倒しに行きそうなので、絶対に無理をさせないように指示をしたの。
「かしこまりました。アナは左側の
「「はい、姉様!」」
それぞれが戦闘態勢を整えたところで、15階層のボス部屋での戦いが始まったの。