食事を終えると私達は拒絶の森にある本拠地へ移動する。そこでスライムの心と鬼の心に魔力を注ぐんだけど、改めて2つの心を鑑定をしておく。
【スライムの心】魔力を流すことでスライムが生まれる宝玉。スライムの能力は魔力を注いだ者の影響を受けることになる。
【鬼の心】魔力を流すことで鬼が生まれる宝玉。鬼の能力と種類は、魔力を注いだ者の影響を受けることになる。
スライムは確定で、鬼の方はどんな種類になるのか未定みたい。これは、転生する時に回したガラガラポンみたいで面白そう!
まずはスライムの心から魔力を注いでみる。私の魔力に反応すると宝玉が『ピカッ』と光り輝き始める。さらに激しく光り輝くと、純白の身体に純白の翼を持った白いスライムが生まれたのだった。
生まれたばかりのスライムは、直に私の胸元に飛び込んできて、思い切り甘えてくるのだから、これは可愛くて仕方がない。ゼリーのような『ぷにぷに』感を満喫しながらも、白いスライムを鑑定をしてみる。
【種族】
【職業】
【称号】
【HP】---
【MP】---
【筋力】---
【防御】---
【魔力】---
【敏捷】---
【知力】---
※
えっと……とんでもない眷属が生まれたんとけど? その前に
かなり気になったけど、それ以上に楽しみなことがあるので放置して、鬼の心にも魔力を注いでみると同じような反応のあとに、純白の身体に純白の翼を持ったデーモンが生まれて、私の胸元に飛んで来て、スライムと一緒に甘えてくる。こちらも同じように鑑定をする。
【種族】
【職業】
【称号】
【HP】---
【MP】---
【筋力】---
【防御】---
【魔力】---
【敏捷】---
【知力】---
※
うん、スライムで鑑定してたから判っていたので、今更だけど驚くことはないけどね。どちらもとんでもない強さの眷属だね。
私の胸で甘えているスライムと、デーモンの眷属に話しかけてみる。
「ねぇ、私はアリスだよ。あなた達は私の言葉を理解出来てるのかな?」
「「はい!アリス様!」」
「私の眷属として仕えてくれるってことでいいのかな?」
「「アリス様へ永遠の忠誠を誓います!」」
「ありがとう、それじゃ名前を与えるね」
「「はい!」」
私への忠誠を誓ってくれたので、2人に名前を授けることにした。名付けをすればさらに強くなったりして?
「アリス.フェリシアの名において、
「ボクはイリス」
「ボクはクリス」
「「アリス様、永遠の忠誠を誓います」」
こうして新たな眷属イリスとクリスの2体が私の家族として加わったの。