§ジャミア視点§
合同演習などという校外学習のおかげで、学園内の邪神徒を通してアリスという小娘を観察する。普段はクラスが違うこともあり
大草原での合同演習が始まって、
(何故だ? これでは
魔物と戦闘をすれば、隠蔽は解けてステータスを確認できると思ったが、
深夜になり周囲が静まったところで、
(何故、6人もの気配があるのだ?)
なんと、小さなテントに6人の気配があったのだ。どうすればこの中に全員が入れるのか興味があるのだが、中に入って確認することはできないので外から確認することにした。
(何故だ? 気配はあるのにその場に
いったい、このテント中はどうなってるのかを、リスクを冒してでも確認する必要があると思い、テントの正面に回って中を覗こうとした瞬間、肩に手を充てられ呼び止められた。
「おい、何を覗き見しようと抜け駆けをしている」
「!?」
「ん? アルフォンスではないのか? 貴様はどこのクラスの者だ? ここはSクラスの拠点だぞ」
「へっ、用を足してテントに戻るところでした」
「なんだ、寝惚けてるのか。そこはお前のテントではない。自分のテントへ戻るがよい」
「はい、申し訳ありませんでした」
あと少しというところで小僧に気づかれて、テントの中を確認することができずに、その場を去ることしかできなかったのだ……。
※アリスのテントを覗こうとしたリオネルによって、テントの秘密が漏れることはなかった。そしてリオネルも、声を発したことでアルフォンスに気づかれて、覗きは未遂に終わった。