コディ先輩の行方を探している時、突然『ガチャ』と何かが首元に絡みつくと、全身の力が抜けていく。立っていることも難しく、その場に両膝を着いた。するとダニエル先輩が口を開いたが、その口調とはこれまでのものと違っていた。
「くっ……」
「あははっ〜、呪魂の首輪の効果はどうだ? 効果を聞かなくてもその様子をみれば一目瞭然か!」
「な、何をするんですか……」
「ふん、七神女神の寵愛を受ける異端児が! 女神は気に入った者を愛し、それ以外の者には何も施すことをしなかった。おかげで俺たちの生活は困窮し、貧しい生活を強いられたんだ。でもな、そんな俺たちを見捨てずに救っくて下さったのが邪神ジャミア様だ」
「じゃ、邪神……」
「そう、邪神ジャミア様だ。その首輪を装着すると全身の感覚を狂わし、行動阻害の効力があるんだ。いくらお前が女神の加護を持っていても、その首輪の前では抵抗すらできないだろう。ほら、向こうの2人は意識を保つことすらできてないぞ」
ダニエル先輩の言葉を聞いて、私は後ろに視線を向ける。そこには生気を失い『グッタリ』と倒れた2人の姿があった。なんとか声を振り絞って呼びかける。
「ゼシカ! マリアンヌ!」
「「……」」
「無駄だぜ。完全に気を失っているからな」
『カチャ……、ビリビリッ』
先輩達は2人の装備を外すと、そのまま服に手をかけ思い切り引き裂くと、裸体が露わになった。
「ふふっ、あの2人はまだ良いぜ? 気を失ってるからな。お前は意識がある状態で、俺たちに蹂躙されながら絶望して死ぬんだからな。まぁ、お前の悲鳴で2人が目覚めて、その様子を見届けることになるのか! あっ〜はははっ〜」
ダニエル先輩たちは、高らかに笑いながら私に近づいてくる。
「ふふっ、直ぐには殺さない。俺たちの欲望を満たすためにたっぷりと楽しませてもらうぜ!」
「ダニエル、もう我慢できない。あの2人で俺たちも楽しんても良いよな?」
「少し待て、俺が楽しみ始めてからだ。その方が目覚めた時のショックが大きいだろう?」
「へへっ、早くおっ始めろよ!」
「おう」
ダニエル先輩は返事をすると『ニヤニヤ』しながら私に近づいて装備に手を触れようとすると、余りにもの不快感に思わず叫んだ。
「いやっ!」
『ピカッ!』
「「アリス様に触れさせない!」」
すると、私の叫び声に応えるように、両耳のピアスが輝いてイリスとクリスが姿を現し、ダニエル先輩の前に立ちはだかったのだった。