神として永遠の時間を生き続けるなんて絶対に寂しい。自分勝手だと判っているけど、従者達に永遠の時間を一緒に居て欲しいという願いを伝えた。
『スーッ……』
すると、瞳から一筋の涙が流れた。私の願いは伝えたけど、望む回答が得られるとは限らない。終わりのない命なんていきなり言われたら、私なら『ドン引き』して断るかも知れないからね。みんなに断られて去って行ったらどうしよう? そんなことが頭をよぎった時、沈黙を破ってゼシカが口を開いた。
「アリス様に永遠に仕えることができるなんて、私たち姉妹にとっては最高の喜びです」
ゼシカの言葉の後に、アナとリューネが『コクリ』と頷くと同時に3人は声を揃えた。
「「アリス様に助けられたあの日から、永遠の忠誠を誓いました。私たちは永遠にお仕えします」」
「ゼシカ、アナ、リューネ、ありがとう」
「永遠という時をアリス様と過ごせるなんて、考えただけで楽しそうですね」
「その通りです。唯一神になられるルミナス神アリス様とルミナス教の布教活動に終わりはありません」
「アリス様へ永遠に仕えることこそ至極の喜びです」
私に最も近い3人姉妹が答えた後は、ミネバ、フランシスコ、シオンたちも続いた。永遠に続く命なんて、普通に考えれば恐怖なんじゃないの? なんて思っていたけど、全員が迷うことなく一緒に居てくれると答えてくれた。そんなに簡単には即答しても良かったのかと思い再確認をする。
「即答なんてして大丈夫なの? だってさ永遠なんだよ?」
「「はい!」」
「本当の本当に良いんだね?」
「「はい!」」
「みんな、ありがとう……」
永遠の時間を私に仕えると言ってくれたみんなに感謝をした。
§ゼシカ視点§
アリス様が私たちに願いを伝えられた。
『一緒に永遠の時間を過ごして欲しいの』
その言葉を聞いて歓喜に身を震わせた。よく考えて答えて欲しいと言われたが、そのような必要なく即答する。アリス様の従者となったその日から、生涯仕えると心に決めていたからだ。ハーフエルフの寿命は300年程度、たった300年しか仕えることしかできないのかと思っていた。それが永遠に仕えることができるのだと聞けば、答えは『Yes』以外ない。アナやリューネ達も考えは同じで即答した。
ルミナス神アリス様、あなたと永遠の時間を過ごせることに感謝致します。