假名正稱
文芸・その他ノンジャンル
2025年02月23日
公開日
8万字
連載中
優秀な生徒だったイエドは、演舞の練習中の怪我をきっかけに不登校となった。自宅で療養中、級友で幼馴染でもあるユウエリマに不意を突かれるが、イエドは平静を装うことにした。
しかし、その芝居がかった無感情は、イエド本人にも思いも寄らない自嘲を口にさせてしまい、ユウエリマを怒らせた。
もともと、疎遠になっていた二人を再び近づけさせたのは、――装うためではない、現実に訴える演技力を高め合う志を、共にしたことだった。
そのことを思い出したイエドは、再び志を新たにした。その矢先、自身の名の由来になった大樹にいざなわれる。
※『可思不可視』の題材は「思うことができて、視ることはできない」
――思いを巡らせても、実際に目で捉えることが難しいことを取り上げます。夢、物語、奇術などの裏側を、作者の想像を織り込んで少しずつ書こうと考えております。
「ノンジャンル」に設定した理由も、ミステリーやファンタジーなどをいろいろと想定して読んでみるのも、読者に試してほしいからです。
第一部「潜在」では隠れ潜むものを推測しながら、第二部「存在」では現実に存在する不思議さを感じながら、読んでいただけると良いのかなという感じです。
※この物語は、人物や背景を”ひとまとめ”にせず、文章の端々にちりばめてあります。
すぐに詰め込むようなことをしないで、曖昧さ、遠回りを感じるように、敢えて綴っていこうと思います。
気長に読んでいただけたら幸いです。
※他のサイト:カクヨムでも同時公開しています。note/Talesでは序盤から公開です。