光希に電話をする。
ルルルルルルルルルルルルルルルルルル。
「はい。」
「お疲れ様です。ロイヤルビールの九重です。」
「お疲れ様です。」
「ベビーシッターの手配が出来ました。男性なんですが‥‥‥ベビーシッター業務から幼児教育の会社L&Pって知ってますか?」
「もちろんです。有名ですよね。」
「そこの代表が担当します。」
「エッえぇぇぇー。代表?すごいですね!」
「いや〜凄くはないですが‥‥‥‥男性ですが信頼できるので安心してください。」
「安心どころか‥‥‥姉が喜びます。」
「えっ?」
「姉がファンなんです。」
「ファンとは?」
アイツはアイドルか?
「飯塚光司さんですよね?時々、テレビに出て子供の問題を解決してますよね。姉は録画してみてますよ。本も持ってます。姉に伝えて場所と時間を知らせます。」
「場所は自宅まで迎えに行くように伝えますので住所を教えて下さい。」
「わかりました。一旦、電話を切ってかけ直します。」
「待ってます。」
ファン??ファンに会わせていいのか?まずいんじゃないのか??憧れが、好きになったりしないだろうか??不安しかない。
「どうした?恐い顔して!」
「あぁ。光司ってテレビに出て本も出してるのか?」
「あぁ~。人気みたいよ。世のお母さんに!!顔も無駄に良いしな〜。」
「知らなかった‥‥‥‥‥‥‥。」
「それが何?」
「花音がファンらしい‥‥‥‥‥。」
「ブッワハハハハハハハハ。やばっ。ワハハハハハ。」
「うるさい。」
「で??花音ちゃんが好きになったらどうしよう??みたいな??」
「あぁ。」
「ない。ない。育児の先生みたいなもんだろう。」
「‥‥‥‥‥。そうか‥‥‥‥。」
ルルルルルルルルルルルルルルルル。携帯が鳴る。
「はい。九重です。」
「耀です。明日なのですが、マンションに9時30分で良いでしょうか?」
「わかりました。伝えておきます。」
「ありがとうございます。」
「あっ。」
「はい?」
「あー。お姉さんは何か言ってましたか??」
「凄くビックリして‥‥‥‥イロイロ教えてほしい。って喜んでいました。」
「‥‥そうですか。良かったです。」
「はい。ありがとうございました。失礼します。」
喜んでいる‥‥‥‥‥‥‥‥。大丈夫かな‥‥‥‥‥‥‥‥。う‥‥‥‥‥‥ん。どうしたもんか‥‥‥‥‥‥。
「また、難しい顔してるな。」
「花音、喜んでるって。」
「そりゃ喜ぶでしょ。育児書の先生に直接、聞けるんだから!!」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。光司に9時30分って伝えて。」
「了解。」
「‥‥‥‥‥。やっぱりいい。俺が連絡する。花音と類の話をする。」
「あぁ。それがいいかもな。」
光司に電話して話した。びっくりしてたが‥‥‥‥。「協力する。」って言ってたな。他言する事はないと信頼してるが何かやらかしそうだな。協力はいいから、いらない事はしないように釘をさしておいた。