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第19話 動物園①

化粧をして着替えて自分の準備ができる。


リビングに行くと類がお利口に幼児番組をみて‥‥‥‥お尻フリフリして踊ってる。

かわいい。動画、動画、っとスマホを向けると‥‥‥‥光希がすでに撮ってた。

「後で動画を送って!!」

「うん。かわいすぎて悶絶してたわ。」

「フフフ。かわいかったね。」

今日は平和な朝!!

お弁当も保冷バックに入れて準備完了!!

「あっ。そう言えばさーマンションで待ち合わせて電車かバスで行くんかな?タクシーとか?」

「うーーん。聞いてない。会ってから聞いてみよう?タクシーが良いよね?」

「できたらね。バス・電車だと喜びそうだけどね‥‥‥‥‥。まだねー。」

「うん。タクシーって提案したら良いよ。」

「うん。そうする!」

「花音!」

光希が1万札を数枚、渡してくる。

「いいよ!大丈夫。毎月、頂いてるし。これ以上は‥‥‥‥。」

「俺のせいやから、俺の自己満やから受け取って!」

「‥‥‥‥‥うん。ありがとう。」

「うん。そのかわり明日、お弁当作って!」

「全然いいよ!」

「お弁当美味しそうやった。1個は俺のかと思った‥‥。」

「あっ。ごめん。明日、つくるね!!」


「よしっ。時間だ!!類ー。おしっこ行って動物園に出発進行!!」

「あい!おちっこいくぅー!」

「かしこすぎやな。類ーえらい!」光希がトイレに連れて行ってくれる。


光希の優しさが心に刺さる。


きっと‥‥光希は今日の事を俺のせいって言ったのだろうけど‥‥‥‥

優しい光希は、この状況の事を言ってるのではないかと深読みしてしまった‥‥‥‥。

全部‥‥‥‥私のせい。


パタパタパタパタパタパタ

「でちたー。」

「えらいね。じゃー行こうか!!」

「あい。」


「花音!いたー。飯塚光司!!」

「ちょ!光希!呼び捨て!!」

「あっ!やべっ。」

「おはようございます。飯塚です。」

「おはようございます。有栖川花音です。息子の類、2歳です。よろしくお願いします。」

「こちらこそお願いします。」飯塚さんキレイに頭を下げる。

「おはようございます。有栖川光希です。今日はよろしくお願いします。」

「耀さんだ!!やっぱりかっこ良いですね。」

「そんな事ないですよ。仕事が入ってしまって‥‥‥ほんとうに助かりました。ありがとうございます。今日の移動手段なんですが‥‥‥‥‥‥電車とバスは、まだ乗った事がなくて‥‥‥タクシー移動でも良いですか?」

「その事なんですが、僕の車はどうですか?チャイルドシートもついてます。ゴールド免許です。」

「「えっ。いいんですか??」」

「はい。依頼主のロイヤルビール様から言われています。」

「へぇー。そうなんだ。じゃーよろしくお願いします。」光希は、もう1度頭を下げる。


「おまかせください。1つお願いがあるんですが‥‥‥‥依頼主のロイヤルビール様から状況の把握の写真を送信するように言われておりまして‥‥‥‥撮らせて頂いて送らせて頂いてよろしいですか?」

「はい。そうですよね。確認したいんですよね。飯塚さんの仕事ぶりを‥‥‥!」

「すいません。ありがとうございます。」

新さんが、類が自分の子だと気づいたのではないかと不安になり聞く「ロイヤルビール様って副社長さんですか?」「あっ。違います。秘書の方です。」

「そうですか。わかりました。」はぁ~よかった。

飯塚さんがしゃがんで類に話しかける。

「類君。おはよう。」

「おはよ。」

「動物園に一緒に行っていいかな?」

「いいよー。」

「ありがとう。光司です。」

「コージー!」

「うん。そうそう。」

「じゃー行きますか?」

「あい。」

停めてあった車に乗る。

類はご機嫌でチャイルドシートに座り、光希にバイバイする。







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