愛梨奈と一緒に部屋に戻り荷物を置いて愛梨奈の離乳食を持って食堂に行こうと玄関のノブに手をかけたところで‥‥‥‥ポケットの缶コーヒーを思いだす。缶コーヒーを取り出して机の上に置いてから食堂に急ぐ。
缶コーヒー甘いやつやった。甘いのん好き。
まぁー偶然か‥‥‥‥。
抱っこしている愛梨奈と目が合い‥‥‥「ねー。」って言うと「あい。」って返事をしてくれた。今日は急にきたお返事ブームなのね。フフフ。かわいい。
愛梨奈をおんぶをして焼肉の準備でホットプレートを出していると‥‥‥‥バーンって音がして戸が開く。
「おつかれーっす。」っと元気に祐希くんが食堂に入ってくる。
「おつかれさま。1番のり!!」
「うん。愛梨奈を抱っこしとく。」
「ありがとう。助かる。」愛梨奈をおんぶ紐から出して祐希君にわたす。
「今日の練習どうやった?」祐希君が聞いてくる。
「うーん。日本代表だから、やっぱりレベルが高いね。いつも、祐希君もケンシロウ君も将太君もバンバン投げてるところしか見ないから‥‥‥‥‥こんなに苦戦するんだ‥‥‥‥って正直ビックリした。」っと正直な感想を伝える。
「そうだよな。まぁー相手も日本代表だから簡単に投げれないよな‥‥‥‥。」
「そうだよね。でも、3人とも投げれない相手もいたけど、1回も投げられなかったよ!!階級が上の人とも当たってたのにすごいよ!!」
「さすが!!リサさん!!ありがとう。」
「フフフッ。よく分からないけど‥‥どういたしまして。」
「無意識に人をあげれる天才。」
「えっ!なにそれ??」ちょっと照れておどけてみせる。
「だから、みんな落ちそうになったらリサさんと話しにくるんだよ。」
「え〜〜そうかな??」ほんとうだっから嬉しい。
「あと、愛梨奈が癒し。」
「フフフ。ありがとう。」
「おつかれーー。1番かと思ったのに‥‥‥‥。」っと悔しそうにケンシロウ君が入ってくる。
「残念でした。」っと祐希君が言う。
「愛梨奈〜。」って愛梨奈を抱っこしようとするが祐希君が「ダメー。」っと言ってケンシロウ君の手を退ける。
「フフフ。仲良くね。」
「練習キツかった‥‥‥‥‥。愛梨奈に癒されんと続かん。」
「あら!それは困る。祐希君かわってあげてね!愛梨奈大活躍だね。」
「「うん。」」
「おつかれー。」将太君も入ってくる。
「おつかれ。将太君も早いね。」
「うー。みんな考えてる事はいっしょか‥‥‥。愛梨奈おいで」って手を出す。
「順番!」ってケンシロウ君が言う。
「え〜。」
「ケンシロウ君もさっき、祐希君からかわったばっかりなの。」
「えー?しゃーないなー。」ドサっと椅子に座る。
「みんな‥‥‥‥いつも通りの練習のようで‥‥‥違うんだね。お疲れ様。いっぱい食べて明日もがんばろうね。」
「「「うっす!」」」「あい。」
ハハハハハハハハハ。愛梨奈のおかげで笑いにつつまれる。
ゾクゾクと集まってきて‥‥‥‥長崎君も八戸君も入ってきて‥‥‥みんなが揃ったところで‥‥‥才木監督から1言。
「差し入れのお肉です。皆さまに感謝して頂きましょう。明日もケガなく練習を終えましょう。」
「「「いただきます。」」」
将太君・ケンシロウ君・祐希君・長崎君のテーブルに‥‥‥‥ちょこんと愛梨奈が、座っているので私も‥‥‥‥日本代表しかいないテーブルにつかせてもらう。
「私もここ座っていい??」
「もちろん!」祐希君が元気に言ってくれる。
他の子たちも頷いてくれたので‥‥‥‥座らせてもらう。
肉を焼こうとトングを取ると‥‥‥(ご飯をくれー!)っと訴えるようにバンバンっと愛梨奈が机を叩きだした。
将太君が素早く離乳食を愛梨奈の口に入れてくれる。
「ごめん。ごめん。監督の話が長いからだよー。あ~ん。」って言いながら‥‥‥‥‥。
それを聞いた才木監督が‥‥‥‥
「短かったし‥‥‥‥。将太がどんくさくて遅い。」
ってヤイヤイ言いあってたら‥‥‥‥また、愛梨奈がバンバンっと机を叩き「あ〜あ〜。」っと言う。
ドッと笑い声があがる。
「もー監督のせいでまた、遅くなった。ごめん。」
「あい。」
そんなやり取りを見ていた長崎君が言う。
「毎日、こんな感じですか?」
「あっ。うん。うるさい?ごめんね。」
「えっ。いや!楽しそうで羨ましいです。」
「あっ。お肉焼けているから食べて!」
「「「いただきます。」」」
「羨ましいやろ?かわいい癒しの愛梨奈に‥‥体調・体重管理をしてくれてテンションもあげてくれる天使リサさん!!」っと将太君が言う。
えっ!ビックリして一瞬動作がとまった。将太君ってあんまり‥‥‥そういう事を言わない子やのに‥‥‥‥。え〜嬉しい。
「はい。羨ましです。」
「奈良の強味やから!!」ケンシロウ君がドヤる。
「欲しいです。」
「「「はぁ?!!」」」
「やらん!」っと聞いていたらしい才木監督が言う。
「わかってますけど‥‥‥いいなっと思います」長崎君が言う。
「ハイハイ。肉食べて〜!」っと話に割って入る。