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第37話 寝落ち

午前練習が終わって、愛梨奈を迎えに行くと、真央さんと絵本を読んでいた。

「リサ!みてて!」

「うさぎさんとギュ」っと言って‥‥‥真央さんが‥‥‥手をグーにして見せると‥‥‥‥‥

「えっ。えぇぇぇー!」

愛梨奈が手をグーにしてた!!!!

「すごい!すごい!」

「でしょ!愛梨奈は天才よ!」

「愛梨奈‥‥‥‥‥エライね〜。」って真央さんが頭をなぜて褒めると‥‥‥

パチパチ。パチパチ。っと自分で拍手をするから〜。大人2人で笑う。

「あっ。お昼ご飯の準備いいの?」

「はい。今日は食堂の方がしてくれます。」

「うん。うん。休みながらしてよ!!」

「わかってま〜す。あっ!13時から将太君と長崎君と買い物に行ってきますね。」

「えっ!長崎君??」

「うん。爪にオイルが良いよ。って教えてあげて試したらよかったみたいで‥‥‥でも、オイルが化粧品売り場に置いてあるから行きにくいみたいで一緒に行こう!って話してたら将太君も行くって言いだしたの!!よくわからないけどね!!」

「ハハハハハハ。それは行くでしょ将太君!」

「え〜。お昼寝時間を削ってまで??」

「うん。お昼寝どころじゃないよ!」

「‥‥‥‥‥なんで?」

「なんでも!!愛梨奈は預かろうか?」

「ううん。連れて行く!午後練習の時‥‥‥‥‥」

「もちろん預かるよ。連れてきて!」

「ありがとう。」

愛梨奈を抱っこする。

「真央さん。ありがとう。夕方に連れてきます。」

「はぁ〜い。愛梨奈、待ってるね〜。」


今日は昼ご飯も夜ご飯も食堂の職員さんが作ってくれる!!!!


食堂に入ると‥‥‥‥‥‥‥アレ?アレ?誰もいない。

11時30分なのに‥‥‥‥。早い子は来てる時間なのにな??まぁ‥‥‥。座って待ってよう。


「お疲れ様です。なんか手伝う事ありますか?」

「お疲れ様。ないよ〜。先に愛梨奈ちゃんにご飯をあげときなー。」

「はい。ありがとうございます。」


どこに‥‥‥座ろうかな??いつも、誰かが愛梨奈を先に座らせてくれてるから、配膳が終わってから愛梨奈がいる机につくからな‥‥‥‥。1番は初めてだな‥‥‥‥。今日の朝と同じ所に座ってよう。愛梨奈の椅子を準備してるところに、将太君が入ってきた!

「アレ?リサさん今日は厨房に入らないのに早いね?」

「そう?ってか、みんな遅くない?」

「リサさんが厨房じゃない日は、みんな遅いよ!」

「そうなん?!なんで?」

「なんでも!!」

「あっ。先に愛梨奈を食べさすね。」

「はーい。リサさんのご飯も準備しとくよ。ご飯の量は??」

「普通が良い。ありがとう。」

「りょうかーい。」

愛梨奈にご飯をあげる。

「うーまぁーまぁーまぁー。」

「フフフ。待ってー。ゆっくりカミカミして!」


「はい。」将太君がお昼ご飯を渡してくれる。

「ありがとう。わぁ。やったー唐揚げ!!!」

「フフフ。リサさん唐揚げめっちゃ好きやもんね!!」

「1番好き。」

「1番?好きやけど‥‥1番ではないな‥‥‥。なっ。愛梨な??」

「マンマンマンマンまー。」

「めっちゃ食べるん早いな。愛梨奈!カミカミカミカミ。」将太君が歯をカチカチしてみるけど‥‥‥愛梨奈にはとどいてないねー。「マンマンマンマンマンマン」

「はい。おしまい。ご馳走様でした。」

満腹ではないのか‥‥‥椅子をバンバン叩きだしたので赤ちゃん用のせんべいを渡すと大人しく食べだす。

ガラガラガラ〜。長崎君が入ってくる。

「お疲れ様です。」ペコって頭をさげる。長崎君ってよくペコって頭をさげるんだよね。背の高い長崎君がペコってするんが、なんかかわいい。フフフ。

長崎君も同じ席につく。

みんなもゾロゾロ集まってきて‥‥お昼ご飯を食べる。

食べ終わり下膳して長崎君に「じゃー玄関に1時ね。」って声をかける。

「はい。お願いします。」長崎君は、律儀に頭をさげる。

12時20分。

まだ、時間があるから一旦、部屋にもどり愛梨奈とゴロゴロする。あ〜寝そう。ヤバイ。

起き上がり時計を見ると12時45分になってたので少し早いけど愛梨奈を抱っこ紐にいれて‥‥‥‥玄関にいく。


あっ。

長崎君をみつける。めっちゃ早くきてる!!

「ごめん。遅くなりました。」

「あっ。まだ、13時前です。」

「フフフ。そっかー。」

「長崎君はお昼寝しないの??」

「う〜ん。しますね。決めてはないけど、ベットでゴロゴロしながらスマホをみてたら寝てます。」

「へぇー。そうなんだ。寝ながらスマホとかしなさそうなのに!」

「どんな、イメージ??すごいします。」

「フフフ。そうなんだー。」

「はい。」

時計を見たら13時10分。

「将太君寝てると思う。」

「エッ?」

「将太君は時間に遅れる事ないからね。寝落ちさしたんやわ。」

「どうしますか?」

「起こすのもアレだし‥‥‥紙に、おいて行きます。って書いて部屋の扉に貼っておこう!」

「いいんですかね?」

「うん。起こした方がかわいそうやからね。」

紙に書いて‥‥‥‥

「ちょっと待ってて。」

将太君の部屋に貼ってくる。


「じゃ〜行こうか?」

「はい!」

「あい。」

愛梨奈が返事をするから

長崎君と見合って‥‥‥‥フフフっと2人で笑う。










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