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ヤンチャから穏やかな猫に変わった「コー」

 我が家の庭に住み着いた地域猫の「コー」。

 2021年前半生まれの若い猫で、TNRの手術をした頃はヤンチャ盛りだった。


 玄関前で待ち伏せて、他の猫が近くを通ると飛びかかる。

 人間に対しても同じで、何故か足首辺りを狙って飛びついて噛んでくる困った子。

 撫でられるのは嫌いで、手を近付けるとパンチしてくる。

 ゴハンを入れた器を置く際もパンチするので、カリカリがいつも飛び散っていた。



 コーが居着いた頃、餌場には他に数匹の猫がいた。

 みんなコーより年上で、飛びかかるヤンチャ坊主にちょっと引いているようだった。


 そんなコーが落ち着いてきたのは、2歳になった2023年頃から。

 猫にも人にも飛びかかっていたのに、スリゴロに変化した。

 どういう心境の変化なのか?

 それはコーのみぞ知る。



 スリゴロになったコーは、誰とでも仲良しの社交的な猫になった。

 我が家の玄関前にゴハンを貰いにくる猫はみんな社交的で、ゴハン待ちで集まっているときは数匹が群がり、目を細めながら頭をスリスリし合う。

 コーもその中に入り、オスメス問わずスリスリする。

 特に仲良くなったのは黒白のハチベエで、寄り添って昼寝する姿をよく見かけた。

 ハチベエは交通事故に遭い、2024年2月のマンゴー花咲く頃、月桃の茂みの中で永眠している。



 2024年夏、御庭番と呼んでいる我が家の庭の地域猫は3匹。

 2年前の夏には8匹いたけれど、交通事故で逝ってしまった。

 野良猫・地域猫の死因第1位は、道路の横断時に車に轢かれる事故によるもの。

 観光客が増える夏、交通事故も増加する。

 石垣島では、事故死する動物の大半はシロハラクイナと猫。



 我が家の周囲は空き地やサトウキビ畑で車はほとんど通らない。

 けれど少し歩けば舗装された道路があり、スピードを出して通過する車が多い。

 観光客が運転するレンタカーが、交通標識に激突したこともあった。

 その車は猫ともぶつかっていたらしく、折れた交通標識付近から猫の遺体も見つかっている。

 信号の無い直線道路の見通しはいいけれど、飛び出す動物は寸前まで分からない。

 スピードを出さず、安全速度で運転してほしい。



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