「これは…スマートフォン?」
錆びた金属片を拾い上げたレオンの手が震える。液晶画面の欠片に、鳥居の写真がかすかに残っていた。
リンネが鎧の袖を払いながら近づく。「魔導器の破片ですよ。大戦前に栄えたと言われる――」
「いや、これは俺の世界の…!」
左目が突然痙攣し、破片から紫色のオーラが噴出する。警報音のような電子音が遺跡全体を包んだ。
『警告。システム・クロノスが検体を認識。転生個体L-77、最終起動コマンドを――』