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第21話 12歳⑦

フフフフフフフフフフフフ。

待ちに待ったぁーキャンプ!イェイ!

維は迷子になる。

みつかった場所は覚えてるから1番に助けに行って‥‥‥‥維のヒーローになる!うん。俺は維のヒーローになる!!

よしっ。ヒヒヒヒヒヒ。今日で片想い卒業できるんちゃーん。

人生2周目‥‥‥‥‥12年。

長かったァァァ。でも、意外に楽しんでるけど!!


「おはよー。」維が可愛い服着てる!!

それキャンプ用??女子って、キャンプ用の服でも、可愛いのがあるんやな。えぇーなー。

俺と兄ちゃんなんか、ジャージーを着せられてますけど??勿論パジャマも明日の服もジャージーですけど‥‥‥‥。

女子ってえぇーなー。


「おはよ。維の服‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」【可愛い】が出てこん。なんでや?!中身オッサンやのに!!!

「なに?」

「あれや!あ‥‥‥‥‥服が良いな。」ダッサ俺‥‥‥‥。

「えっ?服だけ?まぁ〜ありがとう。」

「おう。」はぁァァァ。12歳男子はコレが精一杯か‥‥‥‥‥。


「維!まず、何する?」

「う〜ん。ちょっと散歩したい。」

「おぉう。荷物を置いたら探検に行くかー。」

「いや。散歩。」

女子は分かってないな‥‥‥‥‥。する事一緒でも散歩って言うより探検の方がかっこ良いやん!!


大人達がテントを張ってる隙に、維と兄ちゃんと3人で探検に出かけた。

山に登る山道があった。入るとすぐに道が別れていて、右が初心者コースだった。確か、維は右の道を上がっていた所でコケて足が痛くて座って泣いてた所を保護された。うん。うん。思い出してきたァァァァァァ。

ヨシ!維‥‥‥‥コケる前に助けに行くからな、まかせろ!!!

「そろそろ戻って釣に行こう!!」っとに兄ちゃんが言う。ァァァァァァ。兄ちゃん普通に邪魔やな。しゃーないけど。

「うん。光司君、行くよ。ボーっとしてたら迷子になるよ!!」維が振り返って言う。

「うんー。」いや。迷子になるん維やから!!


「あァァァァァァ。なんで維だけ釣れないの!!」維が自分だけ釣れなさすぎて雄叫びをあげる!!

「維はじっとしてないからや!!じっと待つのみ!」維パパが言うが、維はもう拗ねてて聞く耳を持たずや!!

「もう、維、釣りやめるわ。1人で散歩に行ってくるからな!!」

「おー。いってらっしゃい。山に入ったらあかんで」維が迷子になるとは思いもせずに維パパが呑気に返事する。

維は誰かに止めて欲しそうやけど‥‥‥‥。止めんほうが良いんよな??さっきの所で維は迷子になるから、そこに速攻、探しに行けば、維のヒーローになるんやから!今は、散歩に止めなくてえんよな?!自分で自分に聞く。「うん。えんやー。」心の中で俺が静かに答えた。


この決断が間違っていたと気づかされる事になる。














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