目次
ブックマーク
応援する
3
コメント
シェア
通報

第13話 未来③

大学を卒業し、有栖川コーポレーションに入社してからは龍輝に会えることはなかった。


別の恋をしようとマッチングアプリを何回かした。何人かとカラダの関係ももった。でも龍輝のかわりになれるヤツはいなかった。別の人と会えば会うほど龍輝の存在が大きくなるような気がしてやめた。

何をしても虚しくやる気がなかった。これではダメだと思い起業した。

稜輝も誘ったが断られた。しかし、その後‥‥‥稜輝に転機が訪れた。それが俺の転機にもなった。

稜輝は入念に準備をしてたから3・4年は一橋商事は大丈夫だけど龍輝に背負わせた重荷を軽くしてほしいっと言われた。ラッキーでしかなかった。

龍輝の隣に毎日いれる。

稜輝の事があるから‥‥‥オープンには出来なくても2人のヒミツにするなら良いじゃない??そう思った。なぜか、今でも龍輝は俺を受け入れる。俺に気があると信じて疑わなかった。

龍輝から漏れ出す想いは昔から何となく気づいてはいた。たぶん稜輝も気づいていた。

一橋商事と俺の起業した会社M・R商事を4人でやっていく作戦を練っていたがアアアアアア。一橋兄弟の父親のいろいろがあり、実行にうつすのが3年たった昨日になった。


5年ぶりに会った龍輝に衝撃が走った。顔立ちスタイルは昔からの最強遺伝子が健在でそこらのアイドルにも勝てる容姿。そこに大人な雰囲気とどこか淋しげな雰囲気が混ざりあった何ともいえない色気があった。すぐにでもこの手で触りたいっと思いがあふれる。しかし‥‥‥‥秘書が邪魔!!!!!龍輝に視線で合図を送る。秘書が出て行った‥‥‥‥‥走ってすぐに抱きしめたかった。恐がらしていけないと自分を制するのが大変だったけど、ゆっくり一歩ずつ近づき未来の手をとった。冷たく緊張してるのがわかった。ただそれだけが、かわいくて仕方ない。指を絡めると龍輝が一瞬固くなったが‥‥‥俺によってほどけていくのがわかった。表情もトロけてきて‥‥‥‥自分の股間あたりがムズムズしたが何とか制する事が出来てホットして‥‥‥‥龍輝を抱きしめた。3年間‥‥‥‥頑張った。龍輝のホッとしたような表情でキレイに涙を流す姿をいつまでも見ていたいとおもい「泣けよ」っと言ったがイヤだと言われた。もっと見たかったな‥‥‥‥‥。

このやり取りで間違いなく龍輝は俺が好きだ。ただ、自覚してるかはわからない。恐らく俺が龍輝が好きだとも思っていないだろう。どうかな??

カマをかけてみた‥‥‥‥‥。


フッ。自覚はしてるみたいだな‥‥‥‥‥‥‥。よかった。

俺が龍輝が好きだとは思っていないようだな‥‥‥‥。

自覚してるなら、そう時間をかけずに落とせる予感がする。自覚してくていてよかった‥‥‥‥‥。


別れ際に我慢出来ずにキスをしてしまった‥‥‥‥‥‥‥‥。我慢出来なかった。すまん。

この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?