副社長室に未来と2人になり‥‥‥‥ふと未来を見ると目が合う。
ヤバっ。
心臓の音が未来に聞こえてしまうのではないかというぐらい早い。
恥ずかしくて直ぐに目をそらす。
あーー。ずっとコレは‥‥‥‥毎日が耐えれない。
未来の口角があがり意地悪な顔で近づいいてきて肩に手を置き耳元で‥‥‥‥ささやく。
「なに緊張してるの?フフ。期待に添えないけど、初日から会社で手をださないよ。初めてがここではねー。」
顔を覗き込んでウィンクしてくる。
「きっきっ期待してないから!!」顔があつーーくなり顔が赤くなるのを感じる。
「そっ。期待してるかと思ったー残念。」
初めてがここじゃーって‥‥‥‥‥‥‥未来のせいで俺のファーストキスはマンションのエレベーターの中なのに!!!!
落ち着いて椅子に座りタブレットを確認する。
海外事業部の石油関連業務は、なかなか利益が上がらない。マイナスではないけど‥‥‥‥撤退時かな?って考えていたが‥‥‥‥未来と兄ちゃんの案では中核を担うような拡大になっている。
考えながら同じ所を繰り返し見る。
タブレットから目を離し‥‥‥‥‥‥
「う〜ん。」っと伸びをする同じタイミングでカフェオレを出してくれる。
「ありがとう。」未来を見て‥‥‥‥
「未来のぶんは?未来も飲もう。」
「いい。一口もらうから。」
えっ‥‥‥‥‥右手に持っていたカップに未来が顔をちかづけカップに口を当てるからカップを斜めにした。
「あっちぃ。下手くそか?!」
「ごめん。急すぎてビックリした。」
「次は上手に飲ませてね。」未来がまたウィンクする
「うん。」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥なんで俺が謝ってるんだよ。おかしい。
言い合っても負けるから良いか‥‥‥‥なんかかわいいかったしー。雛の餌付けみたいだったな‥‥‥‥‥。ってか!!何もしないって言ったのに〜〜〜〜!!
「やっぱり石油が気になる??」
「うん。示されてる事はわかるけど‥‥‥‥向こうの国との交渉はどうする??」
「まあ〜まぁ〜。慌てなさんな!!」
「今の段階で石油は掘り当ててる。確かな手応えもある。ただ、量を規制されて思う通りの量を日本に持って帰れてない。」
「あぁ。だから赤字じゃないけど‥‥‥‥大きな利益は今の所ない。縮小か撤退したいんだろ?」
「うん。従業員に海外まで行ってもらって‥‥‥‥大きな利益がないんなら撤退かな‥‥‥‥思ってた。」
「石油が大きな利益がもたらす。交渉次第で上手くいく。赤字じゃないんだから、まず試す価値はある。ダメなら撤退しても遅くない。損失がないんだから!!」
「うん。そうだな。交渉担当は??」
「稜輝と彼氏」
「はあぁぁぁぁー??」