「す、すみません! お金とかなら少しありますので
青年は
「ま、待ってくれ。
カリオはすぐに刀を
「俺達は
青年は少し落ち着いたものの、カリオの問いに目を
「え、えっと僕は、その……っ、な、名前はウド・エバッバ! こ、ここにはその、『エメト』の調査で……」
「『エメト』?」
カリオが
「HMBの別の
「なるほど……そっちの方が言いやすそうだな。でも調査って、一人で、それも
カリオ達三人から
「いや……近くの
「それ、
ウドの返答に
「ちょっと
「
カリオがウドに話しかけようとすると、彼の方から先にカリオ達に話しかけてきた。
「お願いです! この部屋で少し作業したいんですが、その間、部屋の外を見張っててくれませんか?」
「作業?」
「外に青白い光の玉みたいなの浮かんでたでしょう? あれ、きっとエメトの群れで、あそこにあるコントロールユニットを止めれば光の玉も動作を停止すると思うんです」
ウドは部屋の奥を指さす。高さ三メートルほどの少し大きな機械が、チカチカと光を
「止められるのか?」
「はい、似たような物の操作は何度も経験してますので」
「わかった。リンコとニッケルは部屋の入口、俺はウドのそばにつく」
三人が護衛についてくれると聞いて、ウドの表情がパッと明るくなる。
「あ、ありがとうございます! 研究仲間がみんな
「普通そうだろ」
リンコとニッケルは入り口から出て、外を
「ホントかねえ、研究員っていうのは……まあだからといって
「周囲には人の
「それだったら身分を研究員と
話し込むニッケルとリンコの声は室内には聞こえていない。カリオはウドがコントロールユニットを
(一切迷うことなく手を動かしてるな……怪しさバリバリなんだけど、かといって危なそうな奴にも見えないし……)
ウドは目の前の機械を
(うーわめっちゃ怪しまれてる! いやまあそうか、あんな秒で考えた説明で納得するはずないし、護衛を頼んじゃったのは余計だったかな……よし、コイツを停止させるついでに別の何か起動させちゃお。そしたらドサクサに紛れて
ウドは操作パネル上にあるボタンをいくつか押す。ピーピーと電子音が鳴ると同時に徐々に駆動音が小さくなっていく。
「む。無事に終わった?」
カリオ達三人は周囲の様子を
「用事が済んだなら外に出るか。ちゃんとその、エメトが停止しているかも確認しなきゃならねえし」
カリオが外のニッケルとリンコにも声をかけようとしたその時である。
ゴゴゴゴゴ……!
突然、辺り一帯を
「
「いや、この感じ……
三人の傭兵とウドは急いで
「……!? 振動止まった?」
「……いや、外から何か聞こえる。出口が見えた、急げ!」
瓦礫の隙間から外へ抜け出た四人は、上を見上げてすぐに異変の正体に気づく。
「アレ何よ!? ビッグスーツ!?」
(