魔族のピッキー率いる無生物の魔物達とギン達が戦闘中の最中、突如ブロッス帝国魔導騎士団が戦場に現れ、騎士団長のカイスがギン達への協力を申し出る。
カイスの申し出に戸惑うギン達であったが、ギンがカイスに返答をする。
「カイス……、以前もお前達は俺達が行商人かどうかを確認していたな」
「それがどうした?」
「結果的に俺達とは戦闘になったが、あの時にあの行為を挟んだお前なら信じてもいいかも知れない。協力を受け入れよう」
ギンとカイスの話声が聞こえたルルーは、馬車の中からギンに呼びかける。
「ギン!大丈夫なの帝国の協力を受け入れて?」
ルルーの声が聞こえた、ムルカがループの馬車より降り、ルルーに近寄り言葉を言う。
「私は信じて良いと思う。先のバンス将軍もそうだが帝国軍には騎士道を重んじるものが多いとみられる。それに我らは今はミックサック団の方々を守り抜くのが最優先であろう」
「ムルカ様……、そうですね」
ルルーはカイスに対し、呼びかける。
「あなた達の協力を受け入れるわ」
ルルーの言葉を聞くが、ブライアンは今一つ納得いかない部分があり、言葉を漏らす。
「本当に大丈夫なのか」
ブライアンの言葉が聞こえたプラナがブライアンに対し言葉を放つ。
「ならば、貴様は勝手に死ねばいい」
「何だと⁉」
ブライアンの声が聞こえたギン、カイスがそれぞれの仲間に呼びかける。
「プラナよ、わざわざ煽るようなことをこれ以上言い放つのは許されんぞ!」
「ブライアン、気持ちは分かるが、今はこの状況を呑み込んでくれ」
ギンとカイスの言葉が聞こえたブライアンとプラナはそれぞれの相手に謝罪する。
「悪い」
「申し訳ありません、カイス様」
謝罪の言葉を聞いたカイスはトーラスとプラナに指示を出す。
「トーラス、プラナ、お前達は土人形を討ち果たせ。私はゴーレムとあの魔族をギン達と共に討つ」
「はっ!」
「お任せを!」
カイスの指示を受け、トーラスとプラナは土人形の討伐に向かい、カイスもゴーレムに対し臨戦態勢となる。
そのカイスに対し、ギンが声をかける。
「カイス、あのゴーレムには剣が通りにくいと思うが」
「私もそれは分かっている。魔法で破壊するほかあるまい」
ギンとカイスの会話を聞いたエイムが2人に話しかける。
「いえ、お2人はゴーレムをかく乱してください。私の魔法でゴーレムだけをまとめて破壊することができます」
エイムの言葉を聞き、ギンが了承する。
「頼むぞエイム、カイスお前も俺と一緒にゴーレムをかく乱してくれ」
「良かろう」
ギン達と魔導騎士団の共闘の行方は?