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おまけ その後のちょっとした話(ユダ×ペトロ②)



 眠かったペトロは、就寝しようとベッドルームのノブに手を掛けていた。しかしユダが、バックハグしてそれを阻んでいる。


「今日も一緒に寝ないの?」

「一緒に?」

「うん。一緒に」

「でも……。昨日の今日だし……」


 ペトロは羞恥心で頬を赤くする。こうして密着されるのも、ドキドキしてしまう。


「ダメ? それとも嫌?」

「嫌、じゃないけど……」

「思い出すから恥ずかしい?」

「……」


 無言で返すと、後頭部からクスッと聞こえた。


「ペトロはかわいいね」

「かわいくないって」

「かわいいよ。全部かわいい」


 ユダはペトロの肩に顎を乗せ、囁くように耳元で言うので、ペトロはゾクッと感じてしまう。


「全部って……」

「唇からおへそから、あそこまで」

「あそこって言うな」

「じゃあ、おc」

「ストレートに言い換えなくていい!」


 ペトロは抗議のつもりで振り返ったが、今度は腰を完全にホールドされ、下半身が密着する。微笑むユダと顔が近くなり、もっと心臓が高鳴る。


「一緒に寝よ? 昨夜は、ペトロが途中で寝ちゃったし」

「だって、疲れたんだもん。最初だから無理はさせないって、言ったのに」


 ペトロは上目遣いでかわいく反論する。


「それはごめん。でも、私が中途半端になっちゃったし」

「……責任取れってこと?」

「取ってくれるの?」

「取れない! でも、セルフ事後処理したって言ってたし」

「だったら、私のお願い聞いてほしいな。それとも、本番前のあれくらいで満足しちゃった?」


 ユダは、にこにこしながらおねだりする。


「早く返事しないと、お姫様だっこしてベッドに連れてっちゃうよ?」

「オレの意志関係なくやる気じゃん」

「うん。したい」


 ど直球に欲求を言葉にされ、ペトロは全身がビリビリッとして熱くなっていくのを感じる。


「また、かわいいきみを見たいな」


 ユダの優しい目の奥から、雄が覗いた。

 ペトロは、羞恥に堪えられなくて俯く。でも心臓はバクバクで、身体は熱くなってきて、早く熱を放出しないと無事に朝を迎えられそうにない。


「…………いいよ」


 羞恥よりもど直球に求められたことに負けて、俯いたままOKした。その恥ずかしがる様子が初々しくて、ユダは愛おしい恋人を抱き締める。


「今晩は、最後まで寝かさないからね」

「覚悟しとく」




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