朝起きて、いつもと同じご飯を食べ、着替える。
顔を洗う理由も、ひげを剃る必要も、寝癖を整える意味も、消えていった。
満員電車に揺られ、会社へ。
社内では、死んだような顔をしてキーを叩く同僚たち。
大声で怒鳴っている上司。ずっとスマホをいじっている部下。
私もパソコンに向かう。仕様変更の連絡に伴い、これまでの作業が無効化された。
夜深く、退社。深夜まで営業しているスーパーで、カップラーメンを買う。
誰もいない、狭い我が家へと帰宅。
私は、もう、感情を消すことにした。
私は、もう、辛いとも思わなくなっていた。
私は、いつ、人間をやめたのだろう?
【哲学的ゾンビ】