たまに、嗣にぃの頭はおかしいのかな?って思う。特にセックスの時は通常運転でおかしい。ノーマルセックスーーといっても体力がある嗣にぃのセックスはそれなりにハードな気がする・・・ーーも多いけれど、こういうアホなプレイもそれなりにしたがるし。
だって、幼馴染のーー現状では恋人だけどーー男に女装させてこのザマだ。
女装ってことは女性がいいのかな?と若干不安になって聞いてみたこともあるが『ゆうくんだからいいんじゃないか!』と熱弁された。ダメだ、イカれてる。
・・・・・・俺だから、ってのは嬉しいけどさ。
まあ、俺だってこうは思いつつも、ノリに乗ってやってるので人のことは言えたものじゃなく、嗣にぃと一緒でアホだ。性的な嗜好がおかしくならないかな?とやばさも感じるけれど、嗣にぃとならもっとえっちなことをしてもいいな・・・いや、したいな、って思ってるしなぁ・・・。
うん、でも、俺のものに巻かれてるリボンはどうにかならないだろうか・・・きつきつに巻かれてはいないが、何とも表現し難い変な感覚だ。
「春見くん、お口でするの上手くなったね?」
未だに技術がどうのというレベルではないが、俺は頑張って口淫を続けていた。
嗣にぃものを頬張る俺の頭をその手が撫でる。俺は上目で見ながら、
「・・・ほんふぉ・・・?」
口の中にソレを残したままで、首を傾げると嗣にぃまじまじと俺を見た後に、うっ、と小さく声を上げた。次の瞬間、唐突に俺が咥えたままのものが、咥内で爆発して精液を吐き出した。
あ、ちょ?!なんか、今日は早い気がするんだけど?!
「んっ・・・」
何回かした口淫は、そのほとんどが喉の奥で出されることが多かったので、強制的に食道に流れることが多かったが、今日は真っ当に舌の上だ。
独特な生臭さと苦味がその上に広がる。まさかそこで出されるとは思ってなかったので、口の中に嗣にぃが出すものが溜まってしまっていた。何とか零さないように、少し柔らかくなったものから口を放す。
すると、嗣にぃがもう一度俺の頭を撫でた。
「ごめんね?春見くんの顔に興奮してしまって・・・口の中、見せて?」
今?!また嗣にぃがアホなこと言ってるな、と思ったがそこは素直に聞いてしまう俺であるーー口内に広がる味を我慢しつつ、口を開く。
嗣にぃは俺の頭にあった手を下ろし、そのまま俺の口端を撫でてから親指を口内に入れてきた。舌を押すようにしつつ、先ほど自分が出した性液を口内で混ぜる。
「ん、んっ・・・」
「本当・・・興奮が尽きないなぁ・・・ティッシュに出す?それとも、飲んでしまう・・・?」
きたよ二択!ほんっとーに、バカだと思うよ!嗣にぃ!
でもその興奮した顔も最高に好きだけどね?!俺の口内で指を動かしながらアホなことを問いかけてくる嗣にぃの手首を掴んで、自分の口内から退かせて、口を閉じる。もう一方の手で口元を覆った。
うう・・・ドロドロするぅ・・・。
でも多分、・・・数少ない統計的に、飲むと嗣にぃは喜ぶんだよなぁ。俺を見る目に期待が混じってる気もするし。精液ってドロついてるせいか、結構喉に流すのは苦労する。
何回か出した後なら、もしかすると多少はサラサラだったりするかもしれないが、俺が嗣にぃのものを口で致す時は大概前半だ。そのせいでか、出されたものはそれなりに粘り気があり、飲み込みにくい。それも今日はほとんどが口内に留まっている。俺は何とか唾液を出しつつ、口の中で混ぜ合わせ、それを嚥下していく。
数分の時間がかかったが全てを飲み終えると、握ったままの嗣にぃの手首から手のひら、指先へと自分の指を滑らせてから、絡め、口の中が見えるように開ける。
「先生ぇの、飲んだよ・・・偉い?」
「・・・偉いよ。優秀な生徒だね?こちらにおいで」
絡めた指をギュッと握って、嗣にぃが俺を引き寄せる。それに従いながら、嗣にぃの膝上に座った。目の前の男は、とても楽しそうだ。・・・嗣にぃが喜んでくれるなら、アホでもいいか。俺も楽しんでは、いる。
「ちゃんと先生をイかせてくれた春見くんにはご褒美をあげなきゃね?」
握っていた嗣にぃの手が離れて、スカートの上から俺のものを指先で弾いた。思わず息を飲んで、嗣にぃの肩へと額を擦り付ける。
実際、結構きついのだ。口でしている間も自分で触ろうとしたら注意されるので、触れなかった。リボンはリボンで抑えているような抑えていないような・・・そんなもどかしさがある。
「先生ぇ・・・」
「ふふ、可愛いね」
嗣にぃが、俺の髪へと口付けてくる。
「あっ・・・?!」
そのまま俺の腰へと手を回すと、少し体勢を変えて、ソファへと横になった。俺は仰向けになった嗣にぃの上にいる。え、何だろうか。もう先生ごっこは満足したのだろうか?嗣にぃを見上げると、
「先生を跨ぐようにしつつ、四つん這いになってから、お尻をこっちに向けてごらん?」
「え?」
「ほらほら。こうして、こう」
困惑しながらも、俺は言われるままに動く。すると俺の目の前には嗣にぃの元気になり出したものがありーーさっき出したよな?!ーー、俺の下半身は嗣にぃの顔の方に・・・。ちょ、えっ・・・ええ?!
「あっ、や、やだ・・・先生っ」
短いスカートは四つん這いになると、下着が丸見えだ。しかも嗣にぃの顔は俺の股間の下にあるわけで。恥ずかしいとか、そんな域を越えている。俺が腰を退かそうとすると、こらこら、と嗜めるような声と一緒に腰を掴まれて、敢えなく動きは阻止されてしまった。
「逃げたらお仕置きになっちゃうよ?これはね、69っていう体勢だよ。春見くんは先生のを触っていいからね」
そう言いながら嗣にぃが少し腰を動かす。スラックスの間から顔を出しているソレが揺れて、ペチリと俺の頬に当たった。
それと同時に、ショーツが横へとずらされ、嗣にぃの指先が俺の穴へと触れる。
「ひゃっ・・・せ、先生・・・っ」
くにくにと入り口を指の腹で揉まれ、たまに指先がほんの少しだけ中に入り込む。
馬鹿な話だが、俺は嗣にぃとその日にセックスをしようとしまいと中を準備をするのが日常化してしまっていて、中は指くらいならすんなりと入るくらいに柔らかい。それにも羞恥を覚えて、俺は息を飲み込んだ。
「んっ・・・・・・」
「ああ、いい子だね。ちゃんと準備してたんだね」
いちいち言わないでいいのに・・・!セックスの時の嗣にぃは普段に増して饒舌な気がする。されるばかりと言うのも何だか俺は悔しくなって、顔の横にあるものへと指を回して、竿部分へと口付けた。しかし、相手はそれくらいじゃ動じるはずもなかった。
「いいよ、そのまま舐めて。春見くんのここ、柔らかいからほら・・・」
指が中を浅く抉ってから出ていき、間髪を入れずにつぷりと冷たく細いものが入ってきた。俺は驚いてしまい、その場所から嗣にぃを振り返る。
「あ、やっ・・・な、何・・・?!」
「ん?ああ、さっき乳首を検査してあげたからね。春見くんの中も検査しないとね?」
さっきのって、指示棒?!ちょ?!俺は今一度腰を動かそうとしたが、やはり片手が力を持ってそれ抑止した。細く硬いものが中へとどんどん入ってくる。
振り返った時にチラリと見えたものは、そんなに長くなかったが、胸を弄ってきたときは、長かった。いま、俺の中に入ってくるものがどれくらいの長さか分からず、怖い。
「や、やあ・・・先生、怖い・・・っ」
「大丈夫だよ。傷をつけるようなことはしないから。ああ、でもほら、どんどん飲み込んじゃうね?」
指示棒は中に入り込みながらも、入れたり出したりと緩急をつけながら動かされ、たまに深く抉ってくる。それなりに感じてしまい、俺は小さく喘いでしまっていた。いつも嗣にぃのものが入り込む奥の方まで辿り着くと、こん、と弱く奥をノックされた。俺は嗣にぃのものを握りつつ、首を横に振る。
「あふっ・・・や、先生、だめっ・・・それいじょうは・・・っ」
「ここ、感じるようになってきているよね。いつも先生ので叩いてあげてるからね。そうそう、ケツイキとメスイキは違うんだよ?春見くんはまだメスイキしかしてないかな?ほら、ここを擦られるの弱いでしょ?」
棒がゆっくりと抜かれていき、今度は俺の弱い部分を抉った。びくん、と俺の大きく腰が揺れる。
「あんっ、だめぇ・・・っ、そこ、そんなに、したら・・・っ」
ぐりぐりと容赦なく細い棒の先が、そこを擦ってきて、嫌でも快感が押し上げられていく。す、っと一度棒が抜けたかと思えば、一気にそれが突っ込まれ、その場所をごんっと突かれた。
「ひんっ・・・!」
射精とは違う愉悦が身体の中を駆け抜ける。
「ふふ、イっちゃったね?これがメスイキ。でね、ほら・・・ここの奥・・・」
俺が達している間にも、棒はまた奥深くへと入ってくる。嗣にぃの切先がいつも執拗に突いてくるのと同じ場所を、棒の先で叩かれていた。
「やっ・・・あ、まだ、っ・・・」
「この奥のS状結腸は本来外から何かが入ることが想定されてないんだよ。だからこうして、奥の奥までついてあげると・・・」
いつもよりも、棒の先が奥へと進んでくる。弱くではあるが、まだ知らない場所をそれで突っついた。快感と怖さが入り混じって、俺は嗣にぃのスラックスを握りしめる。怖いのに、奥がじんじんと感じる。思考がおかしくなりそうだ。
「ひっ、やぁ・・・」
「この身体は死ぬ前なんだ、って脳が勘違いして脳内麻薬や快楽物質をたくさん出すらしくてね。それに酔うのがいわゆるケツイキ、というみたいだよ?これ、僕のテストにでるから、覚えててね?」
俺のいいとこ抉りながら、漸く棒が出ていった。
・・・ほんっとな?!何、言ってんだこの人・・・!!なんだよそのテストはさぁ?!最後に嗣にぃとしたのが、大学入試対策テストだぞ?!落差とんでもねぇだろ・・・!
色々と言ってやりたいが、怖さがあったものの、奥の奥を突かれたことにより、変に快感を煽られて浅く息を吐くばかりで何も言えないままだった。
ちゅ、と俺の尻に嗣にぃが口付ける。
「ふふ。春見くんの入り口、ひくひくしてるね。えっちではしたない春見くんは、どうしたいのかな?」
ほんっと、嗣にぃ!馬鹿!えっちではしたないのは、あんたがそうした賜物ですけどね?!くっそ!乗ってやればいいんだろ?!どうせ俺もしたいですし?!くっそーーーー!
俺は顔の横にある嗣にぃのものに舌を這わせて、竿を唇だけで喰む。その場所を緩く吸うと、嗣にぃのものがぐっと固くなった。
俺が起き上がる動作をすると、腰を掴んでいた手が外される。上体を起こし、一度嗣にぃの上から降りて、改めてその身体の上へと跨る。
硬くなった嗣にぃのものへと、尻を擦り付けつつ、上体を下げて俺を見上げる嗣にぃの頬へと口付けた。
「桐月先生の、おっきぃの・・・奥に、いっぱい、くださぃ・・・」
くっそ恥ずかしかったので、いい感じに俺の声はか弱く掠れた気がした。
耳の隣で嗣にぃが息を呑むのが聞こえ、少しだけ顔を上げる。視線のあった眼鏡の奥の目がギラついていて、その昂りを受けて俺の背中にもゾクリとしたものが走った。
いつまでも流される俺じゃないからな?!
・・・・・・そうは言っても、がっつりと喘がされるのは俺なんですけどね。
※
結局、自分で煽った分だけの責任取らされて、ばっちりとがっつりと容赦なく頂かれた。ちなみに達する前のお決まりのラムネも口に突っ込まれた。
あれ、一体何だろうか・・・セックス途中の栄養補給ってわけでもなさそうだが・・・。
全てが終わってぼやっとしているうちに、いつの間にか俺はベッドへと連れて来られていて、身体もきちんと拭かれていた。嗣にぃに至っては、シャワーまで浴びてきているようで俺を抱いている身体からはボディソープの匂いが漂っている。体力しゅごい・・・。
そういえば、あの制服どうするんだろうか・・・結構グッチャグチャだ。それは嗣にぃのお高いスーツも一緒でーー辛うじてジャケットは脱いでいたので、スラックスとベストのみだが・・・まてよ、三揃いなんだから余計に駄目か?ーー汗やら体液やら、やばめの液が色々と付着している。
・・・なんで脱がなかったんだ・・・そういえば挿入の時もショーツはずらして脱がさなかったな・・・もしや着衣好きか?
「ゆうくん、今度夏祭りがあるんだよ。それに、二人で浴衣を着て出かけよう?」
「・・・ゆかた?」
そんなもの持ってたっけ?と考えたが、少しでも意識をそらそたら寝落ちしそうだ。何せ体を酷使したので疲れ切っていた。俺は腕の中で欠伸を噛み締める。
「りんご飴とかイカ焼きとかも買ってさ。ふふ、楽しみだねぇ・・・」
「楽しそうだね・・・」
うとうととしていると、声が聞こえなくなった。どうやら嗣にぃも寝入ったようだった。俺より早く寝るのは珍しい。先生プレイもご満足頂けたようで何よりである。
俺は相変わらず抱き枕状態で、しょぼしょぼする瞼を開けて、その顔を見た。いつもと変わらず、綺麗なものだ。
この姿勢も当初はドキドキして眠れなかったように思うが、慣れとは怖いもので既に心地よいものへと変わっている。・・・両思いになれて本当に良かった・・・。
「おやすみ、嗣にぃ・・・」
胸元に顔を擦り寄せて、目を閉じる。
そういえば、俺の中を散々突いた指示棒は仕事用じゃないだろうな・・・?いや、まさかな?嗣にぃもそこまで馬鹿じゃないよな?・・・まあ、いいか・・・今は眠い。
その夜、女子の身体の俺が桐月先生に犯されるという夢を見た。
変態プレイは程々にすべきだな・・・。