「へ、陛下!…我々が!」
「貴方様に捜させる訳にはまいりませぬ!」
「……気遣い感謝する───しかし、これは私の責任だ。」
「陛下、お言葉ですが……あの娘は呪いの食材と呼ばれた
「それに、
「あの娘は呪いの食材ではない」
「し、しかし……!」
「心美しき娘だ……───穢れを知らない、乙女なのだ」
すると──
「そなた達も、いずれあの娘の人柄に惹かれるであろう……。───…今は、それで良いのだ」
「へ、陛下!!」
ビュオォォォ!!──と、突風が吹くと、
。
「ね…ぇ、あなた……もしかして、
「……ええ、そうよ───アタシは、あの方の為ならば……命を捧げる覚悟も出来てるの。……でも、
「どう…して?……
「情に触れてしまったから───貴女の生みの親の……────
ドオオォォォォォォンッ!!!!!!
突如の衝撃波によって室内が破壊され、
「うわあああ!?」
「
ドサッ……!!!────
(……あれ?、痛みが……無い───)
「って!!───シャ、
「っ……───間一髪と言った所か……」
白龍姿の
「お、重かったよね!?。どうして……───助けに来てくれたの?」
「……私は無神経だった────そなたの気持ちも考えずに……、傷付けてしまった」
「済まなかった……」
「っ……」
(なんて、綺麗な人なんだろう……。)
硝子玉の様な綺麗な瞳───長くて黒い髪────透き通るような白い肌……
しかしそれを、嫉妬が混ざった黄金色の瞳が見逃さなかったのだ。
「
「
「…
「……下がれ─
「
「……この
「ッ……!?──そなたは……、いつも
泣きじゃくるその美しい少女の顔を見た
「ッ……あぁぁッ!!───……ッ……やっと……やっと……
(どんな思いで……)
「ッ!?…な!!何をするのよッ!!!───」
「───寂しかったよね……────ごめんね……、ごめんね……ッ───大好きなんだよね……、
痛い程──伝わってくるから……
『
ええか?、世の中色んな個性を持って、宿命を持った生物が居るんじゃ
お前はその生物の中の、人間っちゅーもんにたまたま生まれたに過ぎん。
その生物の中にゃあ、捻くれて拗らせて…
そらぁ、えれぇめんどくせぇ、理不尽な馬鹿も存在するけどなぁ
「大丈夫だよ……、ちゃんと…貴方の気持ち分かってるよ」
『お前はそんな
『ばあちゃん、何言ってるかさっぱりだよ』
『アハハ!、今に分かるぜよ』
皮だけじゃ────具だけじゃ───
「寂しいもん……、そんなんじゃ……」
幼き頃におばあちゃんに言われた事を、やっと理解が出来た気がする。
でも、それは……、言葉にするにはまだ難しいような……
「あたし、四ノ宮
おばあちゃん────あたしは、包める皮になれるかな?
包める皮になれたら、また……