ダンジョンは異世界にとっても不思議な存在である。
ダンジョン自体が魔物とか、別次元に繋がっているとか・・・。
誠しなやかに冒険者の間では、語られている。
これは、ある冒険者の不思議な体験である。
彼らはA級ライセンスを持ち、数々のダンジョンを踏破した経験を持つベテランで有る。
今回も、ある小さなダンジョンを踏破した時、最下層の部屋の片隅に、小さな鍵穴が有る事を見つけた。
もしや、秘密の小部屋かと期待が仲間達の間に高まる。しかし、鍵穴に入るカギが無い。
扉をハンマーで叩き付けるが壊れない。
魔法使いか、色々な魔法をぶつけるが駄目だ。
盗賊が、カギ開けキッドを使うが、開く気配すら無い。
その後の数日間は、あの手この手を使うが無理であった。
名残惜しが手持ちの食糧が尽き欠け、リーダーの撤退宣言で町に帰る事となった。
帰り間際に剣士が、ふとした行動にでた。つまり、鍵穴を覗くこと。
そう、鍵穴が有れば、覗きたいのが男の心理であり、最後に実践して見た。
その直後に、何処からともなく、
「どスケベ!!」との女性の声が響き、頭上より大量の水が彼らを襲った。
ずぶ濡れの彼らは、這這の体で逃げ帰った。
冒険者の間で、面白い可笑しく伝えられた話題のひとつで有る。
この後、少し内容を替えて投稿します。