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第27話 ある冒険者の話 1

ダンジョンは異世界にとっても不思議な存在である。

ダンジョン自体が魔物とか、別次元に繋がっているとか・・・。

誠しなやかに冒険者の間では、語られている。


これは、ある冒険者の不思議な体験である。


彼らはA級ライセンスを持ち、数々のダンジョンを踏破した経験を持つベテランで有る。


今回も、ある小さなダンジョンを踏破した時、最下層の部屋の片隅に、小さな鍵穴が有る事を見つけた。

もしや、秘密の小部屋かと期待が仲間達の間に高まる。しかし、鍵穴に入るカギが無い。


扉をハンマーで叩き付けるが壊れない。

魔法使いか、色々な魔法をぶつけるが駄目だ。

盗賊が、カギ開けキッドを使うが、開く気配すら無い。

その後の数日間は、あの手この手を使うが無理であった。


名残惜しが手持ちの食糧が尽き欠け、リーダーの撤退宣言で町に帰る事となった。

帰り間際に剣士が、ふとした行動にでた。つまり、鍵穴を覗くこと。

そう、鍵穴が有れば、覗きたいのが男の心理であり、最後に実践して見た。


その直後に、何処からともなく、

「どスケベ!!」との女性の声が響き、頭上より大量の水が彼らを襲った。

ずぶ濡れの彼らは、這這の体で逃げ帰った。

冒険者の間で、面白い可笑しく伝えられた話題のひとつで有る。



この後、少し内容を替えて投稿します。






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