ダンジョンは異世界にとっても不思議な存在である。
ダンジョン自体が魔物とか、別次元に繋がっているとか・・・。
誠しなやかに冒険者の間では、語られている。
これは、ある冒険者の不思議な体験である。
彼らはA級ライセンスを持ち、数々のダンジョンを踏破した経験を持つベテランで有る。
今回も、ある小さなダンジョンを踏破した時、最下層の部屋の片隅に、小さな鍵穴が有る事を見つけた。
もしや、秘密の小部屋かと期待が仲間達の間に高まる。しかし、鍵穴に入るカギが無い。
扉をハンマーで叩き付けるが壊れない。
魔法使いか、色々な魔法をぶつけるが駄目だ。
盗賊が、カギ開けキッドを使うが、開く気配すら無い。
その後の数日間は、あの手この手を使うが無理であった。
名残惜しが手持ちの食糧が尽き欠け、リーダーの撤退宣言で町に帰る事となった。
帰り間際に剣士が、ふとした行動に出た。
ー ここから内容が変わります。ー
コンコンと扉をノックしたのです。
すると、「はーい。いま開けますね。」と女性の声が・・・。
暫くすると、カチャとカギを開ける音と供に扉が開き、中から麗しい女性が。
「どちら様ですか。セールスはお断り。」
冒険者は、あ然として見つめるばかり。
女性は、彼らはを見てニッコリと微笑み「立ち話しも何だから、中でもお茶でもどうぞ。」
冒険者一行は、誘われるままに中へ。
通された部屋は、白一色に統一されており、薦められるままに椅子に座り、美味しいお茶とお菓子が振る舞われた。
女性との会話は楽しかったが、一時間ほどでお暇した。お土産にお菓子と花束を頂き、扉を出て町へ帰ると
ギルド職員から、思いがけない言葉が。
「お前達は、10年の間 何処に居たんだ。ダンジョンに向かい、帰って来ない為、遭難したかと心配して居たんだぞ。」
彼らは、マスターに呼ばれて出来事の全てを話した。
また、お土産のお菓子は兎も角も、花束は、神界級の霊薬の原料となると聞き、彼らは女性が女神様と確信を深めた。
その後は、幾多の冒険者が、例の小部屋を探したが、二度と見つからなかった。
冒険者の間で、羨ましいと伝えられた話題のひとつで有る。
この後、少し内容を替えて投稿します。