第一話で異世界商品の流行発信を断念した勇者は、悔しさを噛みしめながら魔王退治の使命を坦々とこなしていた。しかし、彼は諦めていなかった。
「何か自分発で成し遂げたい。」
思いは募るのみ。
彼は考えた。・・・考え抜いた。そして閃いた。
異世界は1年が360日、
一月が30日の12月で有ること。
そこで
一年の初めを正月として
44日後の2/14をバレンタイン
72日後の3/14をホワイトデー
以下、こどもの日・七夕・クリスマス・大晦日等々
日本の行事を王国に取り入れた。
勇者の奇妙な行動と言動に戸惑いながら見ていた王国民も、次第に慣れ始めて、何時しか王国の行事として生活にとけこんでいった。
彼は満足で一生を終えたと記録されている。