「異世界召喚!
素晴らしい響きだ。
日本ではモテない俺でもモテるんだ。(確信?)」
光に包まれて、妄想が募るばかり。
「ハーレム生活を夢見るぞ!
しかし、長いな。何時まで光の中に居なければならないんだ。
ラノベ小説では、そろそろ神様か女神様とのご対面か、中世ヨーロッパ風のお城に飛ばされる筈だが?」
突然の振動が俺の体を揺さぶる。
「じ、地震?何でこの空間で?」
黒い雲らしき物が体を包み込んでいく。
「き、気が遠のいて行く・・・。」
男の意識が薄れていった。
うっすらと気が付いた男は、
「何だ、このすえた臭いは・・・。」
男の意識が徐々にはっきりとしてきた。
周りに映る景色は、何かボロい小屋?
ギャギャと唸り声の様な声が聞こえる。
声らしき方を見ると、ゴブリンが・・・。
「何故?ゴブリン? ここは何処?」
両手を見てみる。小さく細い緑色の手が・・有る。
ギャギャ。俺の喉から発声られた。
ギャギャと返す。 あれ?唸り声が解るぞ!
「ギャギャギャ。(何時まで寝ているの)」
返す俺。
「ギャギャギャ。(此処は何処だ?お前は誰?)」
「ギャギャ。(何を言ってるの。此処は貴方のハーレムよ。そして、私は第一婦人でしょ!)」
男は召喚時のトラブルでゴブリンに転生したらしい。まぁ希望のハーレム生活は叶った見たいですね。