天を覆う暗闇。
世界を照らし全てに等しく光を与えていた太陽が突然ひかりを失った。
「世界のおわりだ!」
「魔王の仕業だ!魔王が攻めて来る兆しだ!」
人々は迷い恐れている。
「神の私達への試練です。」
「行いを正しましょう!」
「いまこそ!我が教団の正しき事を
広める時です。さあ!神に祈りを捧げましょう!!」
聖職者が人々に己の正統性を訴えている。
「宰相!魔王の侵攻が近い。早く術者を集めるんだ。勇者を召喚するぞ!」
慌てて対策を講じる人もいる。
慌てた時は、大概の場合 録な結果にならない。
「あら!また、夜が来たのか。さあ!ひと暴れだ!」
「暗闇なの。夜なの。また、眠いの!」
魔物たちの反応も様々の様である。
「さすが!魔王様。世界中を一瞬で暗闇に落とす。その魔力の素晴らしさに感服します。」
「ハハハ!!そうじゃろう!」
肯定しながら、少し頭を抱えている魔王。
「何で?なんでよ??何で急に太陽が暗くなったの。誰があれを作ったの!欠陥品じゃなかったの😡⚡」
「わしじゃないぞ。」
「私でも無いわよ。」
神々も大慌て。
「神様、先ほど転ばれて大丈夫ですか。絆創膏を貼りましょか。
先程、転ばれた原因のコードの乱れは危険でしたので、綺麗に直して置きました。今度は引っ掛らないでしよう。」
「ああ、転んだ時にはコンセントが抜けてましたので指して置きました。」
気の聞く天使が飛んで行きました。
再び、太陽はひかり輝き全てを照らし始めた。
その瞬間、全てが ホッとした。