第112話 ブラック女神様の叫び
女神様は毎日が忙しい。
彼方こちらで召喚が行われており、
彼方の勇者には、この勇者パツクを
此方では剣聖パツクをと、
スキルパックが飛ぶ様に出ていく。
配布係の天使は、てんてこ舞いで
パニック寸前。
あまりの忙しさに眼を回した女神様。
逆ぎれで、叫んだ。
「いい加減にして、もう、無印スキルを上げるから、勝手にやって頂戴・・・。」
女神様は倒れた。
一瞬、静まり帰えった異世界では、天使たちが、黙々と無印スキルパックを詰めていく。
そして、新しい勇者が誕生していく。