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第111話 ダンジョンマスターの悩み

ダンジョンマスターは悩んでいた。


今の異世界は、ダンジョンブーム。

波に乗ろうと、各地で新興のダンジョンが出現しており、冒険者目当てで口を開き始めていた。


多くの人を呼ぶに良い方法は無いだろうか。

考えてみるが、ありふれたアイディアしか出てこない。

そんなアイディアなら、他のダンジョンで既に行われている筈だし・・・。


【そうだ!新しい魔王様は別世界な召喚者と聞いた事がある。それなら別世界の発想が有るに違い無い。】と相談を持ち掛けた。


【・・・。】暫く考えた新魔王は、ちいさなゲーム機なるものとカセット?を渡して、

「暫く遊んで見て下さい。」との言葉を残し立ち去る。


ゲームにカセットを設置して、端末を自分のダンジョンにつなぐ。


ダンジョンの壁に写して出された、太っちょのキャラクターと共にゲームなるものを遊び始めた。


( 面白い。 ) 何度も、ゲームオーバーを繰り返しながら、ストーリーは進む。


ダンジョンマスターの遊びは止まらない。

ダンジョン経営は、少しストップ気味な程に。


一方で彼のダンジョンは、入る度に地形が変わる、新しいダンジョンとして冒険者の間で評判をさらっていた。


ダンジョンマスターの知らない処で・・・。



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