「魔王さま。
人間どもが大森林に勝手に入って着て、困ります。」 とゴブリンがぼやく。
魔王は、【この頃の人間は何処でも入り込んでくるからな・・・ハァ。】
「私の処なんか、勝手に入って動物を大量に狩るのですよ。
私たちの食べる分が無くなってしまうわ。」 とオーガが嘆いている。
魔王は、【確かに勝手に動物たちを狩りとるからなぁ。】
「僕たちを見ると、襲うの。
恐いの。
仲間がいっぱいなくなったの。
悲しいの。」 悲しむスライム。
魔王は、【どうしたものかの。人間どもは・・・話し合いにも成らずに、すぐに攻撃するからのォ。】
魔王さま。マオウさま。・・・。
魔物達の嘆き、悲しみの陳情は、終わり無く続く。
魔王の苦悩に終わりは無い。