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第152話 魔王の苦悩

「魔王さま。

人間どもが大森林に勝手に入って着て、困ります。」 とゴブリンがぼやく。


魔王は、【この頃の人間は何処でも入り込んでくるからな・・・ハァ。】


「私の処なんか、勝手に入って動物を大量に狩るのですよ。

私たちの食べる分が無くなってしまうわ。」 とオーガが嘆いている。


魔王は、【確かに勝手に動物たちを狩りとるからなぁ。】


「僕たちを見ると、襲うの。

恐いの。

仲間がいっぱいなくなったの。

悲しいの。」 悲しむスライム。


魔王は、【どうしたものかの。人間どもは・・・話し合いにも成らずに、すぐに攻撃するからのォ。】


魔王さま。マオウさま。・・・。

魔物達の嘆き、悲しみの陳情は、終わり無く続く。


魔王の苦悩に終わりは無い。



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