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第152話 賑わう魔道具屋

記憶のつぼ


昔むかし異世界に召還された一人の勇者が、作ったと言われた魔道具である。


ツボの口に向かい語る言葉と記憶そのももを写しとる機能が有る。

また、ヘッドフォンらしき物を付ける事により、臨場感溢れる映像を見れるのである。


魔王を倒した勇者は、王国より爵位が与えられてなに不自由の無い生活を送れている。


ダンジョンも魔物退治も時々体を慣らす程度には充分だが、如何せん暇で困っていた。

それはそうだろう 娯楽に溢れていた、現代からナニもない時代に突如飛ばされたのだから・・・。


そして、試行錯誤の末、作り出したのである。


世界を渡り歩く吟遊詩人からは、世界中の美しい景色を。


冒険者からは、未だ見たことも魔獣と迫力ある戦いの映像を。


そして、各地の演劇を。

音楽演奏を。

美味しそうな料理の数々を。

麗しい女性達の姿・・・等々を。

集めて楽しんでいたと記録されている。


今では、レンタルツボ屋が各地にそして王都で大変賑わいを見せている。


密かに女神様もお気に入りとか・・・。


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