第177話 神々の気まぐれ26 「決め付けてはいけない」
教会の祭壇。
今日も、多くの信者が群れをなして祈りを捧げている。
それは、突然の出来事だった。
神が多くの信者の目の前に現れたのだ。
神々しい光が、神の上半身を照らす。
歓喜の声が教会中に響き渡る。
神の姿は、徐々に薄れてやがて消えた。
信者の祈りは、更に高まりを見せる。
「お疲れ様でした。」
リモートを終えた神に天使が、お茶を出す。
「ありがとう。」
もはやそこには、上半身を覆う上着を脱ぎ捨てた、ステテコ姿の神が寛いでいる。
リモート慣れした神さまの一コマでした。