主にMOZUを観測している私の視点としては、どうしてゴウさんが決めた事とは全く違う話、対応、接客をナターレちゃんがするのか、全く分からなくてちょっとナターレちゃん視点を注意深く見ることにしました。
そこで、色々と納得できました。
古くからRPを徹底した人間であり、視野が広い人間と。
他よりも自分のRPを優先にしすぎて視野が狭すぎる人間。
その違いにより、視線、解釈、観測者の感じ方全てにおいてこんなにも変わるのなのだと。
まず、MOZU視点。
MOZUの中でも、やっぱり新人たちはRPの鮮度が甘いこともあり「相手の言葉に隠された裏の意図」を汲み取ることが中々出来ないんだなというのは感じました。とはいえ、MOZU内で共有しているため、情報共有や常に交流をしていることから「あの人から仕事を受け取る時の対応は」という対策がどんどん見つけられているし、時期にナターレの意図にも気づくことでしょう。
ヴァンさんは全てにおいて気づいているから、よっぽどのことがない限り首を突っ込む気もないし、ヴァンダーマーとして『やり残したと後悔することがないように』動いているから、それが他の人から珍しい行動として受け取られていても気にせず好きなように自由に動いている。
視線の端に護衛をしている雛鳥たちがいるのを見つけると、フッ、と口端を持ち上げるように笑いながら煙草を咥える、という正に古参の中の古参ボス、といった貫録を背負いながら。
流石1000日越えのギャングボスです。
その姿に他の人間とは違う圧と存在感を浴びながら様々な反応を見せる住人たちは、何も知らないからこそ、ただただ純粋に「外からしか見えていないMOZU」のイメージしか抱かないところが、組織としての貫禄を保ち続けてたれている証拠、と思いました。
一方でナターレ、E5、オールインたち視点。
MOZUは強い。
それをわかってはいても、内側の強さを知らない。
MOZUの内側の一人一人の強さを一切見えていない。
これは元オールインボスを忘れられない、元居た組織が崩れたことをまだ受け入れられていない、と色々引きずってしまっている部分もあると思う。
ラーテルという組織を作ってから色々と緩和した部分はあれど、やはり全員亡霊であり幽霊のような状態は抜けていないんだなと強く感じる。
それだけ組織という名の家族を愛していたんでしょうね。
だからずっと視野が狭い。
みつー君がワンチャン広く見えている気はするけれど、それ以外は残念ながら、「戦いという名のゲーム」に打ち込んでいた為、RPの鮮度は甘い。
だからヴァンさんの一言と挙動であっという間に飲み込まれてしまう。
雰囲気どころか、空気も、自分たちのストーリーも全て。
だから、甘い。ずっと、甘い。
ああ、交流が狭い、て言っていいかもね。
ゴウさんは忙しいけど彼はかなり広く物事を見ているからか、暖かく見守る大人のような視点を感じるけど、ナターレちゃんは残念ながら最初の出だしの設定も途中の行動も全部甘すぎたな、というのが本音の感想です。
だから主人公になれるストーリーへと運べない。
あまりにも狭すぎる視野でやってしまっているから。
ヴァンさんからヒントとも言えるものを彼女は貰ったけど、視点を見ている限りそこで漸く「自分のやりたいことをどのようにやるか」と考え始めた感があるので、見切り発車が多すぎたから「観測者、住人、両方の混乱を招く」といったRPになってしまったんだろうなぁ、というのが個人的な感想です。
だから、折角いいスタートを始められても飽きられてしまう。
最初の章だけ爆発的に伸びて話が進むにつれてつまんなくなっちゃう創作物のように。
完結する前に忘れ去られてしまう。
あまりにも惜しい。
だからヴァンさんも見に行ってあげたのかな、とか、声をかけてあげたのかな、て思っています。
MOZUはもう前のMOZUじゃない。
それが見えたらきっと変わるだろうけど……ずっと今のやり方を続けるなら、”面白がられて終わり””遊ばれて終わり”という、外から覗かれてクスクス指さされて笑われて終わるような玩具ルートしかないだろうなぁ、ていう悲しいストーリーしかナターレちゃん視点からは見えなかった。
E5が始まった原点と。
どう自分が動くと面白いか。
この奥深くを掘らない限り、このストーリーもすぐに絞んじゃって興味をなくされるんだろうなぁ、としか思えなかった、かなぁ。
全部「あんたが気づかないとダメだよ」てだけじゃ、この街はダメ。
ヒントを与えているつもりになってもダメ。
人任せじゃダメ。
自分で動かないとどうにもならない。
誰かの計画に乗っかって面白いことをしようとする程度レベルでは、ストーリーになる前に「ただのイベント」として終わるだけ。
今の所ナターレさんの視点はそればかりなので、気づいてくれたらいいな。
あまりにもそのまま腐って忘れてしまわれるようなものとしては、勿体ないRPだから。
彼女としてはこだわりを持ってRPしているようだけど、残念ながらブレブレなんだよね。途中でルールを変えていることに気付いてないのを私自身が気づいた瞬間「あー……長続きは、むずいなぁ」、と早速飽きちゃったから。
魂的には、直接ヴァンさんの鮮度高いRPに触れたのは2回目である筈の彼女。
そしてどちらも、呑まれた。
鮮度の高いRPに飲み込まれて終わった。
MOZUの古株構成員たちはねぇ……とくにキミトスさんや堕夜君はねぇ……
飲まれずに自分のキャラを突き通すのよ。
から、個人的にナターレちゃんへの期待は数日で終わった。
だから、これからはMOZU新人組であり鳥の名を授かったばかりのメンバーたちのRPをゆったり楽しむフェーズに戻りそう。
やっぱり、MOZUは凄いな、と思いました。
ローレン君の選択が一番楽しみですね。
難しいけど、目立つ行動をしたからこそ粗も目立つのがあの街なのだと、ちょっと苦湯を飲まされた気分にもなった私です。