色々と皆の視点を見て改めてMOZU全体を見回してみて、たくさん泣いて、ようやっと涙が枯れてきた頃に様々なことを俯瞰して見てみると託されていくSHOWのバトンを誰よりも握っているのは堕夜だよ君だと思えて仕方なくてそれをただひたすら語ろうと思います。
百舌鳥はビデオレターとして鵺に託し、鵺は受け取ったバトンを全ての雛鳥に見せることで大量のバトンを一つずつ丁寧に託した。
そしてそのバトンがどういう形でゴールに置かれるのか見守るため、手を前に組み鵺は静かに見守るべく姿勢を正した。
孔雀は即決即断で飛び立ち、行動しようとしていた隼にストップをかけてアドバイスを残しその手にバトンを握らせた。
鵺の見守る中、隼は広げた羽を一度しまい、飛び立とうとする気持ちを押し込めた。
ピエロは「最愛の友の子どもであり、食べちゃいたいくらい甘い甘い人間」と語り、変わりに食べようと脅し、自分の命を取らないのかとばかりに両手を広げていたものの、最愛の友の子どもを人間として認めた末。
我儘になれ、自分で考えろ、と解き明かしが難しい言葉と共に。
くすんでいる虹色のバトンを手に握らせた。
梟は最高の親友として自分の想いや残された鳥たちと「話せ」「支えろ」「お前なら出来る」と我儘だらけの押しつけをしながらも、普段は広げない羽を大きく大きく広げて抱きしめて、想いの詰まったバトンを胸元に押し込んだ。
隼は、様々なバトンの重みに一度目を閉じるも。
隣に居てほしいと願いを呟くも。
黒く大きな翼を広げ、決意したように笑った。
バトンを全てちっちゃな飴粒かのように懐にしまって、幼さを捨てた表情を浮かべて。
黒く大きな翼を広げ、決意したように笑った。
そして。
飛び立とうとした梟が雛鳥たちに囲まれそうな時に、鮮やかな嘘をつき、黒い存在感を見せながら就寝した。
その後ろ姿は親の姿を思わせる背。
「託されたってことなんだろうね」
そう告げる彼の背は儚く消えそうだけど。
広げた翼は圧倒的存在感を見せる。
その強さは、身体的ものだけでなく心の強さも見せていて。
幼いのに。
まるで、誰よりも大人びたような言葉と声を紡ぐ彼に。
私は。
やっぱり涙が止まりません。
凄いなぁ。
こんな人、見たことありません。