「次は魔法と科学についてですが」
シャリルは、語り出す。
「この世界には魔術、または魔法という魔力を使った術があり、基本的には魔法は薬品の精製や相手に対する攻撃等に使われております・・・そして、魔法の素養自体は誰にでもあるのですが、魔力の量の多い人と少ない人がおり、魔力の少ない者は魔法を使う事は出来ません」
シャリルはそう言って、話を続ける。
「アレリオは使えないのか?」
「俺はその・・・」
ジョージが質問すると、アレリオは黙る。
「はいっ! 今それを説明します」
「アレリオは魔力が低く魔法を使う事は出来ませんが・・・素養の無い者でもマジックアイテム、例えば魔力の籠った指輪や腕輪等の装飾品を装備すれば魔法を使う事が出来るようになるという訳です」
「じゃあ~~アレリオも、マジックアイテムさえ有れば、魔法を使えるという事ね?」
シャリルの説明を聞いて、ミリカはそう言う。
「はいっ! お姉さま、その通りで御座います」
シャリルは、ミリカにそう言うと、また語り続ける。
「この世界は千年代までは魔法技術が発展して来ましたが近年、新しい技術が発展して来ました、それが科学と錬金術です」
シャリルは科学を説明する。
「特に科学の発展は目覚ましく、魔法を凌駕する速さで発展しており、主に軍事面での科学技術の応用はかなりの成果を上げています」
シャリルは科学による軍事面の発展を説明する。
「例を上げるなら、火薬を使った兵器の開発です、銃、大砲、の登場はそれまでの戦場を一変させました、それまでの既存の兵器、弓、孥、投石機、よりも威力の高く、その轟音により敵を怯ませる兵器として戦場を蹂躙しました・・・」
シャリルは戦争に関する講義を続ける。
「そして火薬兵器は魔法より簡単に誰にでも扱えて便利という事で急速に発展しました、しかし場合によっては旧式の武器、兵器のほうが便利な場合もあり、訓練された者しか使えない変わりに・・・銃より軽量で携帯しやすく連射能力と射程距離が高い、弓、投石紐、等の武器や・・・大砲より、投石機のほうが運用しやすく弾も岩やガレキ等と比較的に手に入り安い等の理由で、未だに旧式武器も使われています」
シャリルは新兵器と旧式兵器の性能と運用を。
そして、優れた部分と劣った部分をそれぞれ説明した。
(・・・まあ弓も銃も良い所も有ればそうでない所もあるわな? 最新鋭のレーダーとコンピューターや通信機を使った命中率の高い兵器のミサイルや自走砲・・・旧来の塹壕や土嚢の裏に隠れる銃を持った兵士のようだな・・・)
ジョージはそう思った。
「更に魔法についても同様に、一人の魔法使いの魔法の威力のほうが銃兵の一発の弾丸よりも威力が高く大砲並みの威力を発揮する場合もあり、更に、こちらも連射したり、複数の敵をまとめて倒すことが可能など、火薬兵器より優れた面も有ります」
「ふぅん? 魔法攻撃も火薬兵器も旧式武器もどれが一番じゃなくて、皆それぞれ使い勝手が違うのねぇーー」
シャリルの説明を聞いて、ミリカはそう言う。
すると、説明していた彼女は。
「お姉さま、そうなのです・・・どの兵科や兵器が強いかではなく連携が大事なのです・・・最初は銃兵、魔法兵、歩兵、槍兵、騎兵と部隊事に別れていた部隊が混戦により敵味方入り乱れて戦うと言う事もあり、そう成れば練度や異なる兵科同士の連携が勝利のカギになります」
「なあ~~るほでねっ!」
シャリルの講義に、ミリカはそう答えた。
「では、いよいよ最後に錬金術と防具の説明を」
シャリルがそう言って、次の説明に入る。