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5 王都の様子


「ん!?」


「アルファス、どうした?」


「魔王様の魔力を感じる。復活成されたのか・・・。一度魔人国の方へ戻ってもよいか灯生殿。」


「あぁ、もちろん、サリヴァンの方でしか飛ばせないけどいい?」


「もちろんです、すぐ戻ります。」


「戻るときは念話で話しかてくれ。」


「私はこの家におりますので楽しんで行ってらっしゃいませ。」


「ロータスも行かないのか。分かった!留守を頼むよ!」


「かしこまりました。」


アルファスをテレポートでサリヴァンに送り俺たちは王都の観光をしていた。


「なんか高級品なものばかりですね・・・。」


「たぶん貴族用なのだろ。そういう店ばかりだな。」


「なかなか居心地悪いにゃ。」


「みんな気になる店はないかい?」


「ここにもダンジョンあるんでしょうか?」


「あぁそういえば!ギルドの方に行ってみようか・・・ハルビアに確認してみないとなぁ。」


「行くにゃ行くにゃ~!久々に戦いたいにゃ~!」


「まぁいっか!ギルドに行ってみよう!」


王都を散策し、ギルドらしき建物を見つけた。


ー王都 ハンターギルド。


「ハルビアさーん、来ちゃいましました~!」


「灯生様!来ちゃいました、じゃないですよ!あれほど注意したのに!」


「いやぁ~暇で!何か依頼とかダンジョンとかないですかー?」


「はぁ、まぁちょうどよかったです。戦いたいのは分かりました。ギルマスに会っていただけますか?」


「お!勇者のこと分かったか??」


「いや、まだそこまでは。一応聞いて見るだけはあるでしょう。ご案内しますのでこちらへ。」


と言われ、2階のギルマスの部屋に案内された。


「失礼します。ギルマス、紹介したい方が・・・。」


「んー?誰だー?」


「灯生様という方で。」


「おぉー!!君が灯生君か!ギルド職員から噂はかねがね!!どうぞ座って!ハルビア、お茶を!」


「は、はぁ。」


「かしこまりました。」


ギルド職員から噂だと・・・ミンチェスター家がそんなことするわけもないし、そこの職員か。

念のためあのスキルを使ってみるか。意図知れずしてギルマスと話すことになった。


◈スキル『地歩識握』


王都ランドベルク ハンターギルド統括長 ダンカイル・ベルグ。45歳。妻子有。

こんな情報はいらん!他には・・・。

元肩書持ち、魔力量はそこそこだが戦闘経験がすごいな。片手剣で戦うタイプか。能天気。

の、能天気!?王国とのつながりはそこまでないか・・・。勇者の情報も持っていないな。

とんだ早とちりだ。まぁそれはそれで安心したが、用心するに越したことはないな。


「聞いたこともあると思うが私はダンカイル・ベルグ!ここ王都のギルマスをしている!」


いや、知らんがな。さっきスキルで知ったわ!


「俺は灯生です。こっちのみんなは・・・。ルーナ、リア、セリーヌ、アーロです。」


「みんなよろしくな!!」


「それで、噂っていうには??」


「2日で2ランク昇格!そんなことめったにないことですぞ!ということで、手始めに地下にある修練場で手合わせ願いたい!!」


あぁ、脳筋か・・・そういうタイプかぁ・・・。


「ギルマス!初対面でそれはい失礼ですよ!」


「ハルビア君、だ、大丈夫。ちょっとびっくりしたけどまぁ、はい・・・いいですよ・・・。」


「よっしゃー!それじゃ地下の修練場へ!!」


こうしてまたまた意図知れずギルマスと戦うことに。


ー王都ハンターギルド 地下修練場。


「お2人ともよろしいですか?それでは始め!」


「いつでもどうぞー。」


「それじゃ私からいかせてもらう!!」


◈結界魔法 空間4/4


手始めにこれくらいでやってみるか。とりあえずめんどくさいから動きたくない。

ギルマスは微動だにしない俺に対してはじめは驚いていたが、すぐに殴りの攻撃に変わった。


「ほらほら!どうした!攻撃してこないのか!!」


あぁめんどくさい安い挑発。空間4/4でこれなのか・・・。


「あの・・・すみません・・・全力でいいですよ。」


「ならば!剣を抜くとしよう!!ベルグ流魔剣奥義 サントレア!!」


「なかなかの威力ですね!もっと全力でいいですよ。」


あ、ちょっと結界壊れたな。流石魔剣だなぁ。ほんの少しだけ強化しよう。


◈結界魔法 空間3/4


「それならば!ベルグ流魔剣奥義 サンレイズ!!」


あぁうん。これくらいかな。ギルマスと言うから少し期待していたんだけど・・・。


「あーえっと・・・大丈夫ですか??もうやめましょう!ね!」


「いやぁ、まだまだ!!」


あぁ典型的な脳筋だわこれぇー。めんどくさいからチョップしておこう。


「あ、あれ、力加減間違えたかな・・・。」


普通に叩いただけなのにギルマスが地面にのめりこんでいる。やりすぎたかな・・・。


「ギ、ギルマス!?」


「ごめんなさい、ちょっとやりすぎちゃいました~。ヒール。」


いやぁ全然力入れてないんだが・・・こ、これはお膳立てというやつか!?それならばなんのつもりなのだ!?


「いやぁこれはギルマスが悪いですから。灯生様に挑むなど烏滸おこがましい!ふん!」


俺はハルビアにどんな評価をされているのだろう・・・。


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