「ん!?」
「アルファス、どうした?」
「魔王様の魔力を感じる。復活成されたのか・・・。一度魔人国の方へ戻ってもよいか灯生殿。」
「あぁ、もちろん、サリヴァンの方でしか飛ばせないけどいい?」
「もちろんです、すぐ戻ります。」
「戻るときは念話で話しかてくれ。」
「私はこの家におりますので楽しんで行ってらっしゃいませ。」
「ロータスも行かないのか。分かった!留守を頼むよ!」
「かしこまりました。」
アルファスをテレポートでサリヴァンに送り俺たちは王都の観光をしていた。
「なんか高級品なものばかりですね・・・。」
「たぶん貴族用なのだろ。そういう店ばかりだな。」
「なかなか居心地悪いにゃ。」
「みんな気になる店はないかい?」
「ここにもダンジョンあるんでしょうか?」
「あぁそういえば!ギルドの方に行ってみようか・・・ハルビアに確認してみないとなぁ。」
「行くにゃ行くにゃ~!久々に戦いたいにゃ~!」
「まぁいっか!ギルドに行ってみよう!」
王都を散策し、ギルドらしき建物を見つけた。
ー王都 ハンターギルド。
「ハルビアさーん、来ちゃいましました~!」
「灯生様!来ちゃいました、じゃないですよ!あれほど注意したのに!」
「いやぁ~暇で!何か依頼とかダンジョンとかないですかー?」
「はぁ、まぁちょうどよかったです。戦いたいのは分かりました。ギルマスに会っていただけますか?」
「お!勇者のこと分かったか??」
「いや、まだそこまでは。一応聞いて見るだけはあるでしょう。ご案内しますのでこちらへ。」
と言われ、2階のギルマスの部屋に案内された。
「失礼します。ギルマス、紹介したい方が・・・。」
「んー?誰だー?」
「灯生様という方で。」
「おぉー!!君が灯生君か!ギルド職員から噂はかねがね!!どうぞ座って!ハルビア、お茶を!」
「は、はぁ。」
「かしこまりました。」
ギルド職員から噂だと・・・ミンチェスター家がそんなことするわけもないし、そこの職員か。
念のためあのスキルを使ってみるか。意図知れずしてギルマスと話すことになった。
◈スキル『地歩識握』
王都ランドベルク ハンターギルド統括長 ダンカイル・ベルグ。45歳。妻子有。
こんな情報はいらん!他には・・・。
元肩書持ち、魔力量はそこそこだが戦闘経験がすごいな。片手剣で戦うタイプか。能天気。
の、能天気!?王国とのつながりはそこまでないか・・・。勇者の情報も持っていないな。
とんだ早とちりだ。まぁそれはそれで安心したが、用心するに越したことはないな。
「聞いたこともあると思うが私はダンカイル・ベルグ!ここ王都のギルマスをしている!」
いや、知らんがな。さっきスキルで知ったわ!
「俺は灯生です。こっちのみんなは・・・。ルーナ、リア、セリーヌ、アーロです。」
「みんなよろしくな!!」
「それで、噂っていうには??」
「2日で2ランク昇格!そんなことめったにないことですぞ!ということで、手始めに地下にある修練場で手合わせ願いたい!!」
あぁ、脳筋か・・・そういうタイプかぁ・・・。
「ギルマス!初対面でそれはい失礼ですよ!」
「ハルビア君、だ、大丈夫。ちょっとびっくりしたけどまぁ、はい・・・いいですよ・・・。」
「よっしゃー!それじゃ地下の修練場へ!!」
こうしてまたまた意図知れずギルマスと戦うことに。
ー王都ハンターギルド 地下修練場。
「お2人ともよろしいですか?それでは始め!」
「いつでもどうぞー。」
「それじゃ私からいかせてもらう!!」
◈結界魔法 空間4/4
手始めにこれくらいでやってみるか。とりあえずめんどくさいから動きたくない。
ギルマスは微動だにしない俺に対してはじめは驚いていたが、すぐに殴りの攻撃に変わった。
「ほらほら!どうした!攻撃してこないのか!!」
あぁめんどくさい安い挑発。空間4/4でこれなのか・・・。
「あの・・・すみません・・・全力でいいですよ。」
「ならば!剣を抜くとしよう!!ベルグ流魔剣奥義 サントレア!!」
「なかなかの威力ですね!もっと全力でいいですよ。」
あ、ちょっと結界壊れたな。流石魔剣だなぁ。ほんの少しだけ強化しよう。
◈結界魔法 空間3/4
「それならば!ベルグ流魔剣奥義 サンレイズ!!」
あぁうん。これくらいかな。ギルマスと言うから少し期待していたんだけど・・・。
「あーえっと・・・大丈夫ですか??もうやめましょう!ね!」
「いやぁ、まだまだ!!」
あぁ典型的な脳筋だわこれぇー。めんどくさいからチョップしておこう。
「あ、あれ、力加減間違えたかな・・・。」
普通に叩いただけなのにギルマスが地面にのめりこんでいる。やりすぎたかな・・・。
「ギ、ギルマス!?」
「ごめんなさい、ちょっとやりすぎちゃいました~。ヒール。」
いやぁ全然力入れてないんだが・・・こ、これはお膳立てというやつか!?それならばなんのつもりなのだ!?
「いやぁこれはギルマスが悪いですから。灯生様に挑むなど
俺はハルビアにどんな評価をされているのだろう・・・。